イギリスのEU離脱問題は、ここ3年間、離脱派と残留派の国民の間で互いの考えが交わることなく、いまだに平行線をたどっています。SBSニュースのベン・ルイス記者が、イギリス中部の町ストラットフォード・アポン・エイヴォンを取材しました。
離脱か、残留か。
現地時間28日月曜日、イギリス政府とEUは、離脱の期限を来年1月31日まで延期することで合意しました。更に翌日の29日夜には、イギリスの下院議会が、総選挙を前倒しし、12月12日を投票日とする法案を賛成多数で可決しました。
混迷を極めるブレキシットの問題。イギリスに住む人々はどのように感じているのでしょうか。
ストラットフォード・アポン・エイヴォンは、文豪ウィリアムシェイクスピアの故郷で、海外から多くの観光客が訪れています。
3年前の国民投票では、離脱支持が住民の52%、残留支持が48%と、住民の意見はほぼ真っ二つに分かれました。国全体の国民投票とまったく同じ結果です。
観光客向けのみやげ物屋を経営するキャロル・ウィーラーさんは、ブレキシットを巡る問題にはうんざりしており、次の選挙では、ブレキシット推進派を支持すると語りました。