多くの移民たちはこの大統領選を、「強烈な無力感」のなかで見守ることしかできません。
現地時間11月3日に投開票が行われたアメリカの大統領選挙。その様子を不安な目で見つめる人たちがいます。米国で生活しながらも米国の市民権を持たず、投票権のない数百万人の移民たちです。
シンクタンクのピュー・リサーチ・センターによると、米国には現在、合法的な永住者と一時滞在者、そして不法入国者を合わせて、選挙権のない成人が約2,000万人います。
シドニー大学・アメリカ研究センターのCEOを務める、サイモン・ジャックマン教授は、もしこれらの選挙権のない移民が投票できた場合どうなっていたかを仮定すると、市民権を取得したほかの移民と同じく、その大部分が民主党に票を投じたと考えられると指摘しています。