ニュージランドで10月に開催される女子15人制ラグビーワールドカップへ向けて、日本代表、サクラフィフティーンがクイーンズランド州で遠征を行っています。
ニュージランドで今年10月に開催される女子15人制ラグビーワールドカップへ向けて、女子ラグビー日本代表、サクラフィフティーンが4月20日に来豪。
到着したのは、連日続いた雨が嘘のような青空が広がるクイーンズランド州ゴールドコーストです。
サクラフィフティーンは「トライシリーズ」として、フィジー代表(5月1日終了)とオーストラリア代表(5月10日)とテストマッチ、さらにはオーストラリア協会によって編成されるオーストラリアンバーバリアンズ(5月6日)との試合を行います。
選手たちにとっては実に2年ぶりとなるテストマッチ。
日本ラグビーフットボール協会の副会長で、サクラフィフティーンのナショナル・チーム・ディレクターを務める浅見敬子さんは、クイーンズランド州政府の協力のもと、ワールドカップに向けて日本代表が今もっとも必要としている「試合」をようやく実現できたと語ります。
5月1日にはオーストラリア遠征初戦となったフィジー戦が、ゴールドコーストのボンド大学で開催されました。
フィジー代表は、先月末スーパー Wの決勝でワラターズを破り優勝したフィジアンドルアのメンバーを中心に、海外でプレーする選手で構成された強豪。
試合に向けて相手の研究を徹底的に行い、また「自分たちがやってきたことを信じ」、「自分たちのカルチャーを大切に」、試合に挑んだと浅見さんは語ります。
前半はフィジーに14点差を許しますが、ハーフタイムまでに同点に追いつた日本。その逆転トライを決めたのは、期限付きでキャンベラを拠点とするブランビーズに移籍した古田真奈選手でした。
「国内のリーグにしっかり参加し、現地のカルチャーや環境を経験したことは大きい」と語る浅見さん。
古田選手、そして同じくブランビーズに今季期限付きで移籍したラベマイまこと選手が、体格差に怯むことなく、しっかりと戦い、スーパーWで通用できたという実績は、日本代表チームにとってはさらなる自信に繋がると言います。
また今回の遠征では、ナショナルチームとして「勝つ」のはもちろんのこと、新しい文化や違う文化に触れることで人間性を成長させてほしいと語ります。
「選手にはオープンマインドで交流してほしいです」
クイーンズランド州は先ごろ、一連のコロナウイルス規制を緩和しており、チームはリラックした環境で練習に励むことができていると言います。
またオフの日にはサーフィンやSUPなどのアクティビティを体験。自然の中でのトレーニングやアクティビティは選手のメンタルにもよく、モチベーションを上げる役割を果たすと浅見さんは説明します。
5月6日と5月10日には、フィジーより「さらにノレッジがあり、経験値のあるオーストラリア」との対戦を控えるサクラフィフティーン。「勝ち切る」をテーマにオーストラリアに挑みます。
サクラフィフティーンが3年前、シドニーに来豪した際に応援にかけつけた、シドニーのキッズチアリーディンググループ、「さくらキッズ」。現地には行くことができませんが、試合に向けて応援動画を作成されました。
試合日程:
オーストラリアンバーバリアンズ戦
5月6日(金)10:30am(現地時間) ブリスベン ウェスト・ブルドッグズ・ラグビーメモリアルパーク 無料試合
オーストラリア代表ワラルーズ戦
5月10日(火)5pm(現地時間)ゴールドコースト ボンド大学 チケット詳細はこちら
サクラフィフティーンのナショナル・チーム・ディレクター浅見敬子さんとのフルインタビューは下記から
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