「微分音音楽(Microtonal music)」とは何か知っていますか?シドニーの作曲家でウーロンゴン大学のシニアレクチャラーを務める、鳴嶋輝美博士に聞きました。
鳴嶋さんはオーストラリア生まれ、オーストラリア育ちです。両親は日本からオーストラリアに移住しました。鳴嶋さんが演奏し、研究を続けているのはマイクロトーナル・ミュージック(微分音音楽)です。
音階はたいてい、1オクターブを12の音に分けた12音階が主流ですが、マイクロトーナル・ミュージックは、その音と音のあいだの音を使った音楽です。
舞台作品や映像作品に曲を提供している鳴嶋さん。今年1月のシドニーフェスティバルで上演された舞台「Lost in Shanghai」のほか、シドニー在住の日系アーティスト・金森マユさんによる舞台「Yasukichi Murakami: Through a Distant Lens」や、同じく金森さんの短編映画「あなたは私を蝶と間違えた (You’ve Mistaken Me For A Butterfly)」などの音楽を担当しました。
*短編映画「あなたは私を蝶と間違えた 」は現在、3月15日まで大阪で開催されている「金森マユ写真展『定住とはなんだろう:オーストラリア』」(入場無料)のプログラムの1つとして無料で上映されています。
音楽を作る、まずはその「材料」から
作曲家として「自分の音」をさぐり、それを持つことの重要性を指摘する鳴嶋さん。使う音階や音を変えることで、感情の細やかな揺るぎを表現したり、感情をさまざまな形で表現できるのではないかと考えています。
また、鳴嶋さんは作曲家でもある夫のクレイグ・グレーディーさんとともに、「Clocks and Clouds」としてデュオでの演奏活動も行っています。
インタビューでは、マイクロトーナル・ミュージックの魅力や、舞台「Lost in Shanghai」の制作などについてお話を聞きました。
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