社交的なイベントや会食の準備、家族と過ごす時間が増えるクリスマスから年末年始のこの時期にストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。
不安障害を抱える人達にとってはこういったストレスは症状を悪化させることが多いです。
臨床心理士のレイチェル・ガスリー氏は「不安障害を持つ人達は、このクリスマスから年末年始の時期に高まるストレスがより不安障害を悪化させる。」と言います。
下記の様な要因がこの時期にストレスを高める可能性があります。
- 仕事の締め切り
- 贈答などにかかる経済的負担
- 社交や家族にかける時間の増加による自分の時間の減少により、リラックスする機会の減少
- カフェインやアルコール摂取過多
- 睡眠時間の不足
- 家族との不和
- パーティーなどの社交的な集まりを主催するプレッシャー
- ホリデーシーズンを一緒に過ごせる家族の欠如
ガサリー氏によれば、幸運にもこういったホリデーシーズン中にストレスと減少できる方法があると言う事です。
お勧め出来る事
- 睡眠の確保を優先し、十分な休養が取れる様にする。
- 日々の瞑想やリラックスなど落ち着くことが出来るテクニックを使う。たとえ1日10分でも可。
- 運動を日課にする。
- カフェインやアルコールの摂取を控える。
- スケジュールの超過を避け、イベントの間隔を置く。
- 集まりの間、ちょっと外へ出て気分転換をするなど、可能であれば、扱い難い人達との時間を減らす。
- 専門化に依頼するなどという手段も含め、最良な方法でクリスマスや年末・年始の集まり前に家族内での問題があればはっきりさせておく。
- 1人ぼっちで、孤独を感じる人は、友達に連絡したり、非営利団体などでボランティアをするなど人との繋がりを持つ様にする。
- 経済的ストレスがある場合は、必ず予算オーバーにならない様にする。
- イベントや集まりを主催する場合は仕事を割り振り、他人からの協力を受け付け、「完璧」を求めず、ある程度妥協する。
- ソーシャルメディアにかける時間を制限する。不安がありストレスを感じている場合は、ソーシャルメディアを見続けている間は、他の人達の時間の過ごし方の方が「完璧」だと感じ、不安やストレスがある状態をより悪化させてしまう。
ガスリー氏は、特にこの時期、この様な小さな行動が大きな成果を生むと述べています。
「ストレスや不安を感じている時に、それを抑える手段があることを知っておく事は役に立ちます。
ただ、常に自分が置かれた環境をコントロールすることは出来ませんが、それに対する自分の感情をコントロールすることは出来ます。
つまり、どう考え、どう行動するのかという自分自身のことは自分でコントロール出来るのです。そして、来年もこの様な習慣が持続出来れば良いのでは。」とガスリー氏は述べます。
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