このうち、ニューサウスウェールズ州に15億オーストラリアドル割り当てられる一方、ビクトリア州にはその5倍以上となる78億オーストラリアドルが拠出される見通し。
連邦政府はさらに、都市部の渋滞解消に向け、全国的な10億オーストラリアドルのファンドを設置する。
- ニューサウスウェールズ州
ニューサウスウェールズ州では、1億2,500万オーストラリアドル規模のウエスタンシドニーシティーディールの一環として、シドニー西部セントメアリースからシドニー第二の空港となるウエスターンシドニー空港までの鉄道敷設について、事業の収益性などを調べるビジネスケースの策定に5,000万オーストラリアドルが投じられる。ニューサウスウェールズ州政府も同額を拠出する。連邦政府はさらに500万オーストラリアドルを、ウエスターンシドニー空港の敷地内での案内所建設に充てる。
ニューサウスウェールズ州に充てられたインフラ予算の3分の2近くに相当する9億7,100万オーストラリアドルが、北部コフスハーバーのバイパス工事に投じられる。
また、国内有数の港があるポートボタニーにつながる鉄道(マスコット─ボタニー間)の複線化に4億オーストラリアドル、南部ナウラにあるショールへイブンリバーの架橋に1億5,500万オーストラリアドルがそれぞれ割り当てられた。
シドニーでのクルーズ船発着場の新設に300万オーストラリアドル、バートンハイウエーに1億オーストラリアドルが投じられる。
連邦政府のマルコム・ターンブル首相は7日、国内最大の人口を抱えるニューサウスウェールズ州がインフラ予算の割り当てで冷遇されているとの批判に対し、現在連邦政府とニューサウスウェールズ州政府が出資する同州インフラ事業の規模が210億オーストラリアドルに達していることを理由に、批判を否定した。
- ビクトリア州
ビクトリア州では、メルボルン空港とCBDを結ぶ鉄道敷設に連邦政府からの最高50億オーストラリアドルの拠出が盛り込まれたことが予算案発表前に明らかになっており、連邦政府はビクトリア州政府に対して同額の拠出を求めている。この鉄道敷設事業は単独で2018年度予算案で最も金額の大きいインフラ事業で、事業が実施されるかどうかは、9月にまとまるビジネスケース次第となる。
また、ノースイーストリンクに17億5,000万オーストラリアドル、モナシュ大学のコールフィードとクレイトンのキャンパスを結ぶ鉄道の敷設計画・事前工事に4億5,700万オーストラリアドルがそれぞれ割り当てられた。
アバロン空港での国際線就航に2,000万オーストラリアドル、フランクストン線のバクスターまでの電化に2億2,500万オーストラリアドル、都市部の渋滞緩和に1億4,000万オーストラリアドル、プリンセスハイウエー(トララルゴン─セール間)の複線化に1億3,200万オーストラリアドルがそれぞれ充てられる。
さらに、ジーロング線(サウスジーロング─ウォアーンポンズ間)の複線化に5,000万オーストラリアドル、ラトローブバレーでの水素エネルギーサプライチェーン試験計画に本年度(2017年度)から4年間で5,080万オーストラリアドルを拠出する。この試験計画は今年4月に発表されており、褐炭を液体水素に変換し、日本に輸出する。

