「ベビーブーマー予算」「選挙向け予算」とも呼ばれる今回の予算案について、「勝ち組」「負け組」に分けた主な内容。
<勝ち組>- 低・中所得者
・最高で年額530オーストラリアドルの税控除(新年度より適用)。
・所得税率37%が適用される所得区分を9万オーストラリアドル以上に引き上げ(新年度より適用)。
・ブラケットクリープ(インフレによる名目所得の増加で所得税率が上昇すること)を調整するため、2020-2025年からはさらなる所得区分(タックスブラケット)の改正が行われ、大半の納税者の所得税率は32.5%以下となる。
・2025年までには、納税者の94%について所得税率が32.5%となる。
- 高齢者
・16億オーストラリアドルを投じ、今後4年間で在宅介護の場所を1万4,000カ所増加。
・地方部の高齢者が高齢者ケアサービスにアクセスしやすくするため、1億4,600万オーストラリアドルを拠出。
・高齢者のうつや孤独対策に8,300万オーストラリアドル拠出。
・年金受給者によるペンション・ローンズ・スキームの利用が可能に。これにより、年金受給資格を失うことなく、カップルで収入を1万7,800オーストラリアドル増やすことができる。
・年金受給者は、受給資格を失うことなく、追加で年間1,300オーストラリアドルの収入を稼ぐことが可能に。
・自営業者は、最高7,800オーストラリアドルを稼ぎながら、年金も受給できる。
- 車を運転する人
・道路整備に追加で14億オーストラリアドルを拠出。
・都市部の渋滞解消に10億オーストラリアドル。
- 患者
・本年度からの5年間でPBS(医薬品給付システム)に追加で14億オーストラリアドル拠出し、脊髄性筋萎縮症(SMA)や乳がん、難治性の多発性骨髄腫、再発寛解型多発性硬化症(RRMS)の薬、HIV予防新薬を新たに登録。
- 中小企業経営者
・設備投資を促すため、2万ドルの即時償却が可能な時期を1年延長。
<負け組>
- 移民
・ニュースタート(失業手当)や有給育児休暇、介護者手当など、各福祉手当を受給できるようになるまでの待機期間が現行の3年から4年に(新年度より適用)。
- 大学と高等教育機関
・学生向け学費支援システムHECS-HELPとFEE-HELPのプロバイダーは、申請費用のほか、年間費(アニュアルフィー)を支払わなければならない。
- 住宅を借りている人、初回住宅購入者、シェルター(緊急一時宿泊所)を必要とする人
・ノーザンテリトリー地方部に対して住宅対策費用の拠出。その一方、住宅供給不足解消に向けた取り組みは盛り込まれなかった。
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