15日に発生したクライストチャーチの銃乱射事件以降、眠れぬ夜を過ごしてきたサトウさん。イスラム教コミュニティーをサポートするため、抗議マーチに参加しました。
NZ軍で第二次世界大戦を戦ったサトウさん。当時NZ軍に2人しかいなかった日系人兵士の1人とされています。レイシズムがどんなものか、身をもって知っています。
サトウさんは妻と娘を亡くした後、オークランド郊外で外界から隔離された生活を送っていました。しかし、クライストチャーチでの事件を聞いた後、現実に呼び戻されました。
「本当に悲しい出来事で、人々の苦しみを感じる」、「クライストチャーチで起きたことは、私たちにとって単なる悲劇以上のものだ」とサトウさんは語ります。
サトウさんは24日、まずバスに乗って自宅からそれほど離れていない、事件の現場となったモスクを訪問しました。多くの花束やメッセージが飾られているのを見て奮い立ち、その足でオークランドに向かい、抗議マーチに参加することを決意しました。
バスを3台乗り継いで到着したオークランド。抗議マーチに参加するサトウさんの姿を見た見知らぬ人たちが、素早くサトウさんをサポートしました。
「私たちはみな同じ」
サトウさんは、日本人の父とスコットランド人の母の間に生まれました。
NZはレイシズムを受け入れない、と語るサトウさん。ラジオNZに対して、クライストチャーチでの悲劇を受けて、人々の団結が強まっているとも語ります。
サトウさんは抗議マーチの後、サトウさんの行動に感銘を受けた警察官によって車で自宅まで送り届けられました。
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