オークランド・シドニー間でデジタル・ワクチン・パスポートの試験実施へ

ニュージーランド航空は、国境再開時に、乗客の健康情報へ迅速にアクセスできるように、デジタル・ワクチン・パスポートを試験的に実施することを発表しました。

The tails of a Qantas plane and an Air New Zealand plane at Sydney Airport.

Air New Zealand aims to trial the pass on flights between Auckland and Sydney, beginning in April. Source: AFP

ニュージーランド航空は22日、航空会社や国境管理者が、乗客のCOVID-19ワクチンの接種状況を含め、健康情報の迅速な入手を可能にするデジタル・トラベル・パスを試験的に導入すると発表しました。

「ワクチン・パスポート」とも呼ばれているこのスキームは、乗客の健康情報をひとまとめにデジタル化することで、海外旅行が再開したさいに、手続きなどの効率化が期待されています。

ニュージーランド航空のチーフ・デジタル・オフィサー、ジェニファー・セプル氏は「航空会社と簡単かつ安全に共有できるデジタル健康証明書のようなものです」と述べています。

このスキームでは、国際航空運送協会が開発したアプリが導入され、すでにエティハド航空やエミレーツ航空を含む他の航空会社も、独自的な試験実施を申請しています。

ニュージーランド航空は、4月上旬を目途に、オークランドとシドニー間でこのデジタル・ワクチン・パスポートの実施を目指しています。
協会のニック・ケーリーン副会長は、世界中でワクチン接種が実施されるなか、同アプリの導入は国際旅行再開へ向けた重要な節目であるとし、「政府は、旅行を許可された人々が、コロナ禍のトラベル要件を順守することに確信を持つことができる」と述べています。

アプリのユーザーは、提供する健康情報を管理できるため、プライバシーも確保されているとケーリーン副会長は述べています。
オーストラリアは昨年5月、ニュージーランドの住人が検疫なしに行き来することを可能にする一方通行の“トランス・タスマン・バブル”を設置。ニュージーランドも今年3月までに、オーストラリア人の自由な行き来を予定していましたが、両国で発生したアウトブレイクを受け、ニュージーランドのジュシンダ・アーダーン首相は、バブルの再開については現在も協議が進行中だとしています。

ニュージーランドは世界に先駆けて国境閉鎖や都市封鎖を行い、新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めたことにより、世界から称賛されてきました。

パンデミックがはじまって以来、ニュージーランドは現在までに2357人の陽性者と26人の死者を記録しています。

ニュージーランド航空によるデジタル・ワクチン・パスポートの試験的導入は4月を予定しています。

 

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Published

Presented by Yumi Oba
Source: AFP, SBS

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