コロナウイルスによる混乱のため、例年よりも厳しい最終学年となった、ニューサウスウェールズ州の12年生が、HSCの試験を開始しました。
COVID-19の安全対策の下開始した2020年の試験。初日の火曜日は、州全体で英語の試験が行われました。試験は11月11日まで続きます。
今後3週間、試験会場に入る受験生は事前に健康診断を受け、手洗いをし、また咳やくしゃみをするさいには手でおさえたり、なかでは顔を触らないように心がけなければなりません。
また生徒は社会的距離を置いて座り、COVID-19の症状がある場合は自宅で待機し、学校に連絡を取り、検査を受ける必要があります。

Year 12 student Tayla Egribas Source: SBS News
初日の試験を終えたシドニー郊外のマスコットにあるJJケイヒル・メモリアル高校の生徒、テイラ・エグリバスさんは、
「試験が終わり、とても嬉しいです」、「テーブルは社会的距離をおいて設置されていたので、全体的にはとても安全に感じました」とSBSニュースに語りました。
リモート学習であった上、予定されていた大半の恒例イベントもキャンセルとなった2020年は、今年の卒業生にとって激動の1年となりました。
「最後のカーニバル、最後のマラソン大会、ドレスアップ、そして卒業式を特に楽しみにしていました」、「でも、どれも叶うことはありませんでした」、とエグリバスさんは言います。
同ハイスクール、12年生のアイシャ・オーズさんは「きちんとした卒業式もなかったので、残念でした」と語っています。

Year 12 student Aisha Ors Source: SBS News
ニューサウスウェールズ州教育基準局の最高経営責任者(CEO)であるポール・マーティン氏は、2020年度の12年生の回復力を称賛すると同時に、今後学校に関連した新たなコロナウイルスの感染があった場合に備え、計画はあると述べています。
「HSCはいつ受けても大変ですが、COVID の緊急事態のなかではさらに厳しかったと思います」、「そして万が一に備え、学校は代替の会場も用意しているので、十分な準備ができていると思います」。
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ニューサウスウェールズ州教育大臣のサラ・ミッチェル氏も、2020年のクラスを称賛し、「ニューサウスウェールズ州のすべてが、今後数週間にわたり試験を受ける生徒をサポートしています」と述べ、「もちろん、一生懸命勉強してベストを尽くしてほしいと思いますが、楽しいことをするためにも時間を割いてほしいとも思います」と続けました。
他州でも大半の筆記試験が来週より開始します。

Students began their HSC exams on Tuesday under a raft of COVID-19 safety measures Source: SBS News
しかしコロナウイルスによる混乱は、来月からVCE試験が開始されるビクトリア州で特に見られ、障がいを持つ学生にとってはよりハードなものとなっています。
メルボルン大学の自閉症インターベンションプログラムのマシュー・ハリソン氏は、リモート学習は障がいを持つ学生にとって特につらいものであり、「彼らの世界は崩れてしまった」と述べています。「彼らは通常の対処方法にもアクセスできなかった」とし、「今後数週間の間に学校がこの問題にどのように対応するかによって、生徒たちが試験でどのような結果を残すかが決まるでしょう」と言っています。
HSCはニューサウスウェールズ州の900校の学校で実施され、約7万3,000人の生徒が試験を受ける予定です。結果は12月18日に発表されます。
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