連邦政府のデービッド・コールマン移民・市民権および多文化担当相は8日、移民の高齢者に対するケアの質を高めることを目的に、就労ビザの特別措置を講じ、コミュニティーの要望に沿った能力を持つ外国人労働者をケアプロバイダーが雇用できるようにすることを明らかにしました。
同相は声明で、「オーストラリアには長い移民の歴史がある。高齢者や認知症の患者が母国語しか話せなくなる、または第二言語を話す能力を失ってしまうなか、バイリンガルの介護士の必要性が高齢者ケアプロバイダーから指摘されていた」と述べ、特別措置を講じることになった背景を説明しました。
そして、今回の措置を講じて「高齢者ケアプロバイダーは入居者の文化的なニーズを理解した専門的なサービスを提供できるようになる」としています。
高齢者ケアプロバイダーは今後、テンポラリー・スキル・ショーテッジ・ビザ(TSS)や雇用主指名ビザ(ENS)で技能移民をスポンサーする際、通常のビザとは異なる仕組みであるレーバー・アグリーメントをリクエストすることができます。
レーバー・アグリーメントでは雇用主と連邦政府が個別に内容を協議し、認可が下されます。
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