オーストラリア政府は今年の末までにナウルにいる難民申請者の子供達を全員移送する計画があると、ジョージ・ブランディス在英高等弁務官が述べました。
ここ数週間の間に、少なくとも4家族がアデレードに移送され、子供達がアデレード病院で治療を受けています。
今週始めに、スコット・モリソン首相は政府は「秘密裏に」子供達を移送していると確認しました。
イギリスのラジオ番組でブランディス元法務長官は、子供達全員を今年末までに移送する計画があると述べました。
ブランディス氏はトークバックステーションのLBCのラジオ番組で「この問題は、ほとんど解決しています。ナウルとニューギニアには、ほとんど子供達がいません。そして今年末までには子供達は全くいなくなくなります。」
SBSニュースが確認したところによると、ナウルにいる500名以上の難民申請者の内、子供達は現在約40名存在しています。
そして、マヌス島にも500名以上の難民申請者や難民がいます。
以前は連邦裁判所からの指令なしに、難民申請者の子供達がオーストラリアに入国することはほとんど許されませんでした。しかし、現在、国境管理官は医療目的の入国は許可しています。
ここ数週間の家族移送数は急激に増えています。政府はその数を公にしていませんが、難民申請者リソース・センターでは、最近41家族が移送されたと述べています。10月15日までに135人がナウルから移送されています。
センターによりますと、まだ38人の子供達がナウルに残っており、そのうち5人が何度も自殺を図っていると述べています。
モリソン首相は10月30日の2GBラジオ番組で計画について質問されましたが、大げさに披露したくはないとし、詳細は明らかにしませんでした。また、ナウルの医療機関のレベルが低く、難民申請者の医療手当てには適していないということを表現することは控えて欲しいと、ナウル現地の人々へ敬意を示すよう訴えました。
オーストラリアにいる家族は一時的に治療を受けるためだけに入国しているのかなど詳しい話を聞こうと、今週始めにSBSニュースが内務省にコンタクトをとりました。報道官は一連の質問に対し、ただこう答えました。
「個人の移送手配に関する具体的な詳細をお知らせすることは出来ません。」
以上、SBSニュースのリポートです。
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