キーポイント
- ケイ・パタソン年齢差別長官がナショナル記者クラブで公演
- オーストラリアは高齢者虐待に対処するための対策が必要
- データによると、今後20-30年で豪史上最も高齢化した社会となる
オーストラリアは今後30年で高齢者虐待が深刻化する「パーフェクト・ストーム」に直面するとし、その対策として、全国的な委任状登録簿を作成する必要があると、ケイ・パタソン年齢差別長官が述べました。
データによれば、オーストラリアは今後20年から30年の間に、これまでで最も高齢化した社会になると言います。
28日、ナショナル記者クラブで講演したパタソン氏は、高齢化はオーストラリアがより包括的な社会を作る機会でもあると述べました。
元連邦議員でもあるパタソン氏は、オーストラリアでは65歳以上の人口が倍増し、史上最大となる世代間富の移転が起こると警告しています。
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ベビーブーマー世代から若い世代に引き継がれる資産は3兆5,000億ドルにのぼると言われており、これはエイジズム(年齢差別)の「パーフェクト・ストーム」を引き起こすか、あるいは差別を根絶する好機になると言います。
「私たちは、高齢者虐待という問題に取り組むために、最大の政策改革が必要です。それは全国的に統一された継続委任状と、継続委任状登録制度を追求することです」
他の擁護団体と共に開発されたこの政策案は、20年以上も棚上げされた状態です。
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「ハーモナイゼーションが実現すれば、家族は他の州・テリトリーにいる高齢の家族の面倒を見ることが容易になり、人々は自分たちの権利や責任について教育を受けることができるようになります」
「私たちは、高齢化するオーストラリアのために、より良い文化的遺産を築くことができます」
「私たちが今受け入れている文化は、私たちが受け継ぐ文化になるとよく言われます」
「私たちは、国家として求める結果を得るために計画を立て、投資しなければなりません」
パタソン氏は7年間の任期を終え、7月に退任します。
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