山火事やパンデミックなどが多発した困難な1年を経て、連邦政府は、より多くの人をメンタルヘルスの仕事に導くために道を開くと発表しました。この度発表された新しいスキーム下では、メンタルヘルスの学位を取得するための学費がかなり減少されます。
連邦政府は、「プロフェッショナル・パスウェイ心理学」と「プロフェッショナル・パスウェイ・ソーシャルワーク」の分野を実施するために設立されたグループの勧告を受け入れ、このスキームを発表。
対象となるのは、ユースワークやカウンセリング、コミュニティワークなどの分野も含む心理学やソーシャルワークなどの学位で、これらのコースの学費は年間7,950ドルとなり、他の互換性のある学位に対して6,550ドルの節約に繋がります。
ダン・テーアン教育相は、これらの専門職への道が新たに切開かれたことで、より多くの生徒が卒業直後に職に就けることができるだろうと述べています。
「山火事とCOVID-19で、多くのオーストラリア人が、メンタルヘルスの専門的な資格を持った人たちの助けを必要としていることが証明されました」
「今回の変更により、学生は、地域社会に必要不可欠なメンタルヘルスの分野で仕事に就くことを確実にします」
また連邦政府は、COVID-19により影響を受けた移民へも目を向けており、より多くの移民がオーストラリアで成功するための最高のチャンスを得られるように、『移民(教育)改正(英語授業へのアクセス拡大)法案2020』を先週発表しました。
3つの構成からなる計画で、今回発表された第一弾では、成人移民プログラム(AMEP)を通じて受講できる無料英語レッスンが、現在の510時間から無制限となります。さらにはAMEPの受講資格の上限が機能英語から職業英語へと引き上げられることも明らかになりました。
アラン・タッジ移民・市民権・移民サービス・多文化担当相は、英語はオーストラリアで成功するための基本的なものであるとし、「英語ができなければ、仕事に就くことも、地域社会の一員として活動することも、民主的なプロセスに参加することも難しくなります」「英語ができない移住者のうち、職に就いているのはわずか13%であるのに対し、英語が堪能な移住者の62%は仕事に就いています」と述べています。
「英語ができない移民は、外国からの干渉や誤報の被害に遭いやすく、家族から暴力などの被害に遭った場合、助けを求めることが困難になるでしょう」
「他のオーストラリア人と同様に、モリソン政府は、移民がオーストラリアが提供するあらゆる機会を利用できるようにしたいと考えており、今回の改革は、この目標の達成に役立つものと考えています」
この改革は、移住者のほとんどが、移住した時期に関係なく、必要なだけ分だけ無料で英語授業に出席できることを意味します。
メンタルヘルスの支援を必要としている方はBeyond Blue 1300 22 4636にお問い合わせください. 詳しくはBeyond Blue.org.au. また、Embrace Multicultural Mental Health は、文化的・言語的に多様な人々を支援しています。
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