ニューサウスウェールズ州で発生している記録的豪雨による洪水で、すでに1万8000人が避難を余儀なくされ、さらに1万5000人が避難準備をするよう警告されています。
気象局の水文学者であるビクトリア・ドッズ氏は、ニューサウスウェールズ州の一部では晴れの予報が出ているものの、洪水の危険性は残っていると繰り返し述べています。
「現在、クイーンズランド州との州境から東海岸のビクトリア州まで、洪水警報と洪水注意報が発令されています。ニューサウスウェールズ州の内陸部でも洪水が発生しています。私たちはこのような状況をこれまで見たことがありません」
予報では、ネピアン地域は午後から晴れとなっていますが、川の水位は今後数日間に渡り、上昇したままで、週末までには改善しない見込みです。
「東海岸の集水域では、雨が上がれば、数日後には状況が改善されるでしょう。しかし、内陸部では、河川の水位が上昇し始めたばかりです。今後数日間は水位の上昇が続き、内陸部にまで影響を及ぼすことが予想されます」と警告。

ドッズ氏は住民に対し、「警戒を怠らず、気象庁からの最新の警報を把握し、SESのアドバイスに従うよう」呼びかけています。
気象学者のアガタ・イミエルスカ氏は、たとえ青空が戻っても、洪水の危険性は継続すると述べ、また緩んだ地盤により、木が倒れ、道路や送電線を遮断する可能性もあると警告しています。
「洪水の危険性だけでなく、道路上の危険な状況にも注意する必要があります」
「豪雨と洪水が同時に発生するという、この異常な状況は非常に危険であり、今後も続きます」
イミエルスカ氏によると、現在ニューサウスウェールズ州を横断している降水帯により、北西部の一部の地域では、約200mmの降雨が記録されており、これはわずか「24時間で月平均の4倍の雨が降ったことになる」と述べています。
降水帯が、ニューサウスウェールズ州を通過するとともに、低気圧はサウスコーストへと移動し、その地域に今後大雨と洪水の危険性をもたらすだろうとしています。
復興支援金
スコット・モリソン首相は21日、ニューサウスウェールズ州の18の地方自治体を対象に、「オーストラリア政府災害復興給付金(AGDRP)」と「災害復興支援金(DRA)」を発動することを発表しました。
AGDRPは、暴風雨や洪水に見舞われた住民に対し、大人1,000ドル、子供400ドルの災害復旧支援金を一括して支給するものです。
また、災害により生計を立てられなくなった人は、DRAを通じて最大13週間の短期所得補償を受けることができます。
スコット・モリソン首相は、ソーシャルメディアのビデオの中で、洪水の影響を受けた住民に対し、サービス・オーストラリアに電話(180 22 66)して救済金を請求するよう呼びかけました。
復興支援の対象となるのは現在、アーミデール、ベリンゲン、セントラルコースト、セスノック市、クラレンスバレー、コフスハーバー、ダンゴグ、ホークスベリー、ケンプシー、レイクマッコーリー、メイトランド市、ミッドコースト、ナンブッカバレー、ニューカッスル市、ポートマッコーリーヘイスティングス、ペンリス、ポートスティーブンス、テンターフィールドとなっており、必要に応じて他の地域にも拡大される見込みです。
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