アドベントカレンダーの扉の奥に隠された小さなチョコレート。
何が出てくるかわからないそのワクワク感からか、アドベントカレンダーにはチョコレートをより美味しく感じさせる不思議な魅力があります。
ここ数十年間でクリスマスの定番となり、子供から大人まで楽しむようになった日めくりカレンダーですが、その歴史はもっと古いのをご存知ですか?
食の歴史家であり、『Christmas Food and Feasting: A History』の著者でもあるマデリン・シャナハン博士は、アドベントカレンダーについて、「新しいように見えて、実はかなり古いルーツがある」と説明します。
アドベントの伝統
アドべントは、イエス・キリストの誕生と再臨を祝うための準備期間であり、この時期キリスト教徒は、断食と祈りを行い、アドベントリースやキャンドル、カレンダーを飾る伝統があります。
手作りのアドベントカレンダーは19世紀頃に誕生したと考えられていますが、カレンダーが初めて商業化されたのは20世紀初頭のドイツであったとされています。

オーストラリア初のスパイス専門店、ゲヴェルツハウス・スパイスハウスの共同設立者であるマリア・コネクスニーさんは、オーストラリアとドイツを行き来しながら育ちましたが、アドベントを祝ってきました。
コネクスニーさんの家庭では、アドベントリースにロウソクを灯し、「バンターテラー」と言われるお菓子の盛り合わせプレートのためにクッキーを焼き、アドベントカレンダーをめくってきました。
「私の母が子供の頃、アドベントカレンダーは紙でできていました。紙でできた小さな扉を開けると、その裏に小さな絵が描かれていました」とSBSフードに話します。
そしてチョコレートへ
最初のチョコレート・アドベントカレンダーは1950年代に誕生したと言われています。
キャドバリー社が最初のアドベントカレンダーを作ったのは1971年ですが、チョコレートのアドベントカレンダーが本格的に世界に広まったのは1990年代になってからです。

シャナハン博士によると、彼女が知るオーストラリア初のアドベントカレンダーの広告は1950年代のもので、それはまるでヨーロッパの移民が持ち込んだイノベーションのように語っていたと話します。
とてもエキサイティングであったのを覚えていますマデリン・シャナハン博士
「大好きでした。子供の頃の思い出がほとんどですね。私は3人きょうだいの一人でしたので、みんなで分け合って食べていました。曜日が決まっていて、みんなに順番が回ってきました。とてもエキサイティングであったのを覚えています」
チョコレートを超えて…
チョコレートカレンダーは今でもよく見かけますが、チーズや紅茶、ジン、マシュマロ、さらには香水やセックストイなど、食べ物以外のものを隠したアドベントカレンダーが多く出回っています。

ゲヴェルツハウスは2021年に初のスパイス・アドベントカレンダーを発売しましたが、ウェブサイトがクラッシュするほどのヒットを記録しています。
ゲヴェルツハウスのアドベントカレンダーは、その起源にちなんだ美しいイラストで、毎年世界の地域を紹介し、家の形をしたカレンダーの各扉の裏には、ブレンドスパイスとレシピが隠されています。
ギリシャをテーマにした今年のカレンダーはすでに完売したと言いますが、コネクスニーさんはパリをテーマにした来年のカレンダーをすでに計画していると話します。
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また手作りのアドベントカレンダーも人気です。
木や布で作ったカレンダーを再利用し、チョコレートやその他のお菓子を自分で詰めるスタイルなどもあります。
コネクスニーさんの子供たちは毎年、自分で作ったカレンダーにキャンディーを詰めていると言います。
意味の変化
時とともにアドベントの概念は変化してきています。
アドベントは私たちにゆっくりとした時間を与えてくれると同時に、お祝いを早めに始めるきっかけを作っています。
「今は内省の時ではなく、祝福と期待の時なのです。この小さな扉を開けると、何かがやってくるということを毎日思い出すのです」とシャナハン博士は話します。




