グレーターシドニー2週間の都市封鎖 知っておくべきこと

ブルー・マウンテンズ、セントラル・コースト、ウーロンゴン、シェルハーバーを含むグレーター・シドニーのすべての地域で、6月26日18時から、少なくとも7月9日の午前0時まで、ステイ・ホーム命令が発令されました。この新たな規制について、知っておくべきことをまとめました。

Empty streets are seen at Bondi Junction in Sydney, Saturday, 26 June, 2021.

Empty streets are seen at Bondi Junction in Sydney, Saturday, 26 June, 2021. Source: AAP

COVID-19の感染が80件に上ったことを受け、ニューサウスウェールズ州政府は、グレーターシドニーを2週間にわたりロックダウン(都市封鎖)することを発表しました。

ニューサウスウェールズ州のグラディス・ベラジクリアン州首相は、このロックダウンを、26日の18時から7月9日23時59分まで、セントラルコースト、ブルー・マウンテンズ、ウーロンゴン、シェルハーバーを含むグレーターシドニー全域に拡大することを発表しました。
ベラジクリアン州首相は、感染力の強いデルタウイルスの市中感染を防ぐためには、2週間の封鎖が必要であると述べました。

「デルタウイルスのような感染力の強いウイルスの場合、3日間の封鎖措置をとっても、ウイルスが市中感染で拡散してしまっては意味がありません」

この新たな規制について、知っておくべきことをまとめました。

グレーターシドニーに対してステイ・ホーム命令

6月26日23時59分より、グレーターシドニーの住人は下記の理由のみ外出が許可されます

  • 生活必需品の買い物、またはサービスを受けるため
  • 医療やケアのため、ワクチン接種のため(ただし濃厚接触者でない場合のみ)
  • 屋外での運動 グループは10人まで
  • 自宅からはできないエッセンシャルな仕事、または教育を受けるため

結婚式、葬儀、コミュニティスポーツに関する変更

結婚式は今週末までは行うことができますが、6月28日から、ロックダウンが終了するまで、禁止されます。

葬儀は1人あたり4平方メートルのルールで、最大100人までとなり、マスク着用が義務となります。

ロックダウン期間中のコミュニティスポーツは禁止です。

その他のNSW州はどうなってるの?

6月21日以降にブルー・マウンテンズ、セントラル・コースト、ウーロンゴンを含むグレーターシドニーに滞在した人は、同地域を離れた後、14日間の自宅待機命令に従うことが求められています。

また、ニューサウスウェールズ州全域の人々も、エッセンシャルな目的のみ、グレーターシドニーに入るよう呼び掛けています。

ニューサウスウェールズ州の地方部でも、さまざまな規制が再導入されます。

集まりの制限

自宅への訪問者は、子供を含め5人までとなります。

フェイスマスク義務化

職場や屋外でのイベントを含め、住宅以外のすべての屋内施設でマスク着用が義務となります。

ソーシャル・イベントの規制事項

屋内会場での立ち飲みや、屋内のホスピタリティ施設やナイトクラブでのダンスは禁止されます。ただし、結婚式ではブライダルパーティ、最大20人までのダンスが許可されます。

屋内施設での合唱団による歌唱、礼拝所での歌唱は禁止されます。

屋内、並びに屋外会場では、結婚式や葬儀を含め、1人あたり4平方メートルのルールが再導入されます。

屋外でのチケット制(着席のみ)のイベントは、定員の50%に制限されます。

ジムクラスの制限

グレーターシドニーのロックダウン地域以外では、ダンスやジムのクラスは1クラス20人に制限され、マスクの着用が義務付けられています。

他州並びにニュージーランドへの旅行

シドニーでの感染拡大を受け、すべての州とテリトリーが渡航規制を導入しています。

ビクトリア州は、セントラル・コースト、ブルー・マウンテンズ、シェルハーバー、ウーロンゴンを含むグレーター・シドニーのすべての地域を「レッド・ゾーン」に指定。最近これらの地域を訪れた人は、免除なし移動することが禁じられます。

ニューサウスウェールズ州のCOVID-19ホットスポットからビクトリア州に渡ろうとする旅行者対して、厳しい警告が出されています。

「メッセージは簡単です。ニューサウスウェールズ州のレッドゾーンからビクトリア州に来ないでください。ビクトリア州民は、ニューサウスウェールズ州のレッドゾーンを訪れないでください」とビクトリア州のマーティン・フォーリー保健相は述べています。
クイーンズランド州でも、同様の規制をグレーター・シドニー、セントラル・コースト、ブルー・マウンテンズ、ウーロンゴン、シェルハーバーに住む人々に適用しています。

一方、南オーストラリア州では、6月11日以降にニューサウスウェールズ州に滞在したことのある人に渡航禁止措置を導入しており、より幅広い地域を対象にした制限を敷いています。

西オーストラリア州も、ニューサウスウェールズ州からの旅行者に対して州境を閉鎖しました。

ACTの当局は、ステイ・ホーム命令の適用範囲を拡大し、グレーター・シドニー全域からの旅行者にも適用しました。

6月21日以降、グレーター・シドニー(セントラル・コースト、ウーロンゴン、ブルー・マウンテンズを含む)からACTに戻ってきた人は、7月9日までの2週間、ステイ・ホーム命令の対象となります。

ノーザンテリトリーは、グレーター・シドニーをホットスポットとし、これらの地域からの入州した者に対して14日間の監視付き検疫を強制しています。

タスマニア州では、リスクの高い地域からの旅行者は、免除なしに州内に入ることが禁じられます。

また、ニュージーランドは、今回の流行を受けて、同国とオーストラリアの自由な行き来を可能にするタスマン間のバブル協定を停止しました。

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Published

Updated

By Emma Brancatisano
Presented by Yumi Oba
Source: SBS News

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