連邦政府が発表した新年度(2019/20年度)予算案には、移民を支援し「社会的結束を高める」ための措置として、6,420万オーストラリアドルを投じることが盛り込まれました。
地域のスポーツや言語プログラム、移民への支援サービスを行う国内各地のコミュニティー拠点などに資金が拠出されます。さらに、多様性を祝い、相互理解を深めるための助成金としても使われます。
主な内訳では、オーストラリア人の若者が言語や文化など自分のヘリテージとつながることを支援する、コミュニティー言語多文化助成金制度に今後3年間で1,200万オーストラリアドル以上が投じられるほか、移民コミュニティー拠点の拡大と全国的な若者向けの拠点プログラムに対して、今後4年間でさらに2,260万オーストラリアドルが拠出されます。
また、移民がオーストラリア社会に溶け込むことを支援する団体への助成金として、今後3年間で730万オーストラリアドルが充てられます。
移民政策
連邦政府はこれまでに、現在19万人となっている年間の移民受入数の上限を、新年度から16万人に引き下げることを発表しています。予算案で示された内訳では、このうち10万8,682人が技能移民に割り当てられました。
今年11月からは、大都市の混雑と地方の人手不足解消を目的に、技能移民の地方移住を促進するための新しい2つの地方ビザが導入されます。このビザでは、移民は地方部に5年間住むことを求められます。
この新しいビザ制度に今後5年間で5,000万オーストラリアドル近くが投じられます。また、この地方ビザを取得した移民は期間満了後に永住権を申請することができます。
ビザ申請料金引き上げ
連邦政府は今年7月から、ほぼすべてのサブクラスについてビザの申請料金を5.4%引き上げます。これにより政府の歳入は今後4年間で2億7,500万オーストラリアドル増える見通しです。
技能移民ビザのスキルポイントテストでは、申請者やそのパートナーの英語力がより重視されるようになります。
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