連邦政府のデービッド・コールマン移民・市民権および多文化担当相が9日に発表した1,940万豪ドル規模の新政策では、地方部への移住を条件に、技術移民ビザの審査が迅速化されます。
コールマン移民相は同日、人口の急増と都市の過密化の問題について各州・準州の財務相とキャンベラで協議を行いました。新政策では、地方部の雇用主がスポンサーする移民ビザを優先的に処理することや、地方部の自治体が移民を雇用できるようにすることなどが盛り込まれました。1,940万豪ドルを投じ、今後4年で内務省の職員が地方部を訪れ、地方の雇用主がより多くの技術移民を雇用することができるよう支援します。
連邦政府の移民政策をめぐってはこれまで、スコット・モリソン首相が、移民に対して永住権を取得する前に地方部での5年間の居住を求めることや、都市部の過密化を緩和するため、移民の受け入れ数の上限を引き下げることなどの考えを示しています。
人口の急増を協議キャンベラでは9日、連邦政府のジョシュ・フライデンバーグ蔵相が各州・準州の財務相と、人口の急増にどのように向き合っていくのか、特に都市の過密化とインフラ整備について協議しました。
フライデンバーグ蔵相は、「新しい移民の3分の2が、特にシドニー、メルボルン、クイーンズランド州南東部に集中している」ことから、「道路だけでなく公共交通機関、医療、教育などのインフラにプレッシャーを与えている」と状況を説明。「仕事がある場所に彼らを移す必要があり、各州・準州と協力していかなればならない」と述べました。
オーストラリアの移民受け入れ数の上限は年間19万人ですが、過去数年間の受け入れ数は16万人前後にとどまっています。
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