今週からCOVID-19ワクチンの接種が始まったニューサウスウェールズ州では、26日金曜日から屋内での集まりや挙式でのダンス、合唱団などに敷かれていた規制が緩和されますが、グラディス·ベラジクリアン州首相は油断をせず、引き続きソーシャルディスタンスなどの対策を行うよう警告しています。
ニューサウスウェールズ州では、市中感染ゼロ38日目を記録し、ホテル隔離中の感染者も1人に留まりました。
また、ワクチンプログラム開始から2日間で、3200人以上がワクチンを接種したことも明らかになりました。月曜日から接種が行われているのは、フェーズ1aの最優先グループにいる、フロントラインワーカーなどです。
26日金曜日から屋内の集まりは現30人から50人に、またジムのクラスは50人に、屋内での合唱は30人までに緩和されます。
挙式の人数制限は300人に留まる一方で、30人までがダンスを許可されます。
またセント・パトリックデーである3月17日からは、COVID-19のアウトブレイクがないことを条件に、インドアパブなどでは立ち飲みが可能となります。
「人口の多くがワクチンを接種できるのは、まだ数ヵ月先です。油断はしないでください」
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「規制は緩和されていますが、外出時にはデジタルチェックインをすること、社会的な距離を保つこと、軽症でも検査を受けることなどを引き続き守る必要があります」とベラジクリアン州首相は述べています。
南オーストリア州 メルボルンとの州境を再開
南オーストラリア州は、ビクトリア州との間に残されていたグレーターメルボルンとの州境を、26日金曜日に再開することを発表しました。スティーブン・マーシャル州首相は、州境の解除はビクトリア州が感染拡大の封じ込めに成功したからだと述べています。
また同日から、南オーストラリア州内の規制も複数緩和されます。
収容人数が200人以下の会場では、ダンスが可能となります。
一方で、収容人数が200人から1000人の会場では、一度にダンスができる人数を50人に指定。

SA Premier Steven Marshall. Source: AAP
南オーストラリア州のチーフ・パブリック・ヘルス・オフィサー、二コラ・スプリエ氏によると、今後メルボルンから入州するものは、ビクトリアで市中感染が確認されていないことを条件に、COVID-19の検査を受ける必要はないと述べています。
一方で、メルボルンのホットスポットからの入州者で、すでに南オーストラリア州で隔離を行っているものは、14日間の隔離を終了する必要があります。
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オーストラリアでコロナワクチンを接種するには?
同州の警察長官グラント・スティーブン氏は、州境の再開は、これらの管理を行っていた警察を任務から解放できるものだとして歓迎。
「しかし重要なのは、我々がCOVID-19フリーになったわけではなく、検疫ホテルには以前と変わらずウイルスが存在し、基本的なレベルの制限は引き続き必要であるということです」
オーストラリアでは、他人から1.5メートル以上離れていなければなりません。お住まいの州における集まりの人数制限をご確認ください。風邪やインフルエンザの症状が出ている場合は、家に留まり、医師に電話して検査を手配するか、1800 020 080のコロナウイルス健康情報ホットラインに連絡しましょう。
お住まいのテリトリーのガイドラインをご確認ください: NSW, Victoria, Queensland, Western Australia, South Australia, Northern Territory, ACT, Tasmania.
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!