若い女性にとって公の場を1人で歩くのは少し不安になります。「キャットコール」をいわれる道端でのひやかしや野次は、ビーチを歩いていても公共交通手段を使っていても女性には身近に起こる事です。
22歳のタイラーさんは、13歳のときからそういったひやかしの声というのを知るようになりました。
「犬の散歩に出た時にそうやって声をかけられたの。はっきりと、嫌だなあと思ったわ。」とSBSライフの取材に答えてくれました。今回、タイラーさんは、SBSドキュメンタリー「オーストラリアはセクシスト(性差別主義)か」の為に、路上嫌がらせの実験協力をしてくれましたが、その結果にはあまり驚いていませんでした。
パースのビーチ沿い。交通量が多い道路脇に立って、通りかかる車からどれだけ声をかけられるかという実験をしました。
テイラーさんがセルフィーで録画した結果は、8分間で8回からひやかされました。一方、一緒に実験した男性のネイザン君にはそういったひやかしは皆無でした。
SBSライフに対しタイラーさんは「この結果にはびっくりしていないわ。とってもがっかりだけど、残念なことにこんな結果は予想していたわ。」と言います。
いわゆる「キャットコール」と言われるひやかしは、単純なものはクラクションをならしたり、何を言っているかわからない叫び声だったり、「おっぱいみせろ!」という無礼な要求の様なものまでありました。車の中の男性達の年齢層はまちまちで、中には50代の男性が居た場合もありました。「お父さんより年上の人たちからひやかされたのよ。」実験中にタイラーさんは言いました。「ただ、車の中に女の人が同乗していたときは決してこういうことはないの。妹やお母さんの前では絶対こういったことはしないのよ。」
研究者で「オーストラリアはセクシストか?」調査の共著者でもあるキャサリン・ランビー博士によると、男性は安全でいられる車の中にいると大胆になり、やじなどを飛ばす様になるということです。「車はそういったことをするのに安全な場所なのです。ですから、車を運転し続けるのです。つまり、タイラーさんは公共の見世物となるので、そういったことをするのは公正なことだ、ということです。」と、ドキュメンタリーでは答えています。
タイラーさんはドキュメンタリーの中で第2の実験を行い、そこでは、「良い脚してるね」と言われたタイラーさんが、コメントした男性に対し文句を言うというものです。「確実に敵対する感じ。特に私1人で、それはほめ言葉だという雰囲気があってそういう反撃をする権利は私にはないという雰囲気を感じました。」
番組の中でタイラーさんが反撃した相手は1人ではありませんでした。調査では22%の人たちが、口笛を吹いたり声をかけるのは相手をほめている事になるという結果がでています。「聞いてみたいのは、奥さんや娘の前でそういうことをするかしら?」とタイラーさんは問います。「もし、それがほめている事なら、娘の友達にするかしら?見知らぬひとから誠意のあるほめ言葉をいただくのはぜんぜん問題ないけれど、若い女の子に車の窓から顔を出してそうやって声をかけるのはどうかしら、得に女の子1人でいるときはそれは大胆すぎて、うれしくなることではないわ。」とタイラーさんは言います。
「相手の女性達がどんな気持ちになるかということを考えずにそうやる権利があると思うことは全く間違っている。」
とタイラーさん。
「オーストラリアはセクシストか?」は今日、12月4日午後8時40分の放送です。
放送後はSBSオンデマンドでもご覧いただけます。
