サッカー界の名誉ある賞バロンドールの授賞式が3日、フランスのパリで行われ、女子初となる受賞者にノルウェー出身のアーダ・ヘーゲーバーグ選手が選ばれた。
会場で大きな拍手がおきる中舞台に上がったヘーゲーバーグ選手。授賞式の司会をつとめたマーティン・ソウルヴェック氏の発言によって、一瞬にして雰囲気が変わり、その後「性差別的だ」との批判が巻き起こりました。
その発言とは、腰を激しく動かし挑発的な踊りとして知られる”トゥワーク”を踊ることができるかというもの。
ヘーゲーバーグ選手は表情を変え「いいえ」と述べ、後ろを向くなどして動揺を隠せない様子だった。
この発言直後、ソーシャルメディアでは、ソウルヴェック氏に対する批判が殺到。
男性プレイヤーにはこういった質問がされることはなく、セクシズム、女性軽視に当たると指摘されている。
ヘーゲーバーグ選手は、ノルウェー出身のサッカー選手。男女平等を強く主張し、その環境がノルウェーでは整っていないという理由でノルウェーの代表としてプレーすることを拒否。現在はフランスのオリンピック・リヨンというクラブチームでプレーしている。
ヘーゲーバーグ選手によると、ソウルヴェック氏は自身の言動が侮辱的であったことに後で気づき、彼女に対してすぐに謝罪したと話している。
ヘーゲーバーグ選手「彼(ソウルヴェック氏)は授賞式の後、私のところにすぐに来て謝りました。あの瞬間は差別だなんて思ってもいなかった。セクハラだとも思わなかった。今は、若い女の子たちに夢を追い続けることの大切さを伝えていくべきなんです。」
なお、男子の部ではクロアチア代表MFルカ・モドリッチ選手がバロンドール初受賞している。