世界ではたくさんの食肉が消費されています。ここ50余年の間にその消費量は約2倍となり、2014年には年間一人当たりの消費量は43キロとなりました。
肉食大好きなオーストラリア。何がいけないのでしょうか。
食肉の生産には、広範な土地を必要とします。その面積はアメリカ、中国、ヨーロッパ、オーストラリアの国土を全部合わせた広さと同じ規模です。つまり、それだけの面積を使うということはもちろん沢山の資源をも使うことを意味します。
水だけをとっても、たった1キロの牛肉を生産するのに15,000リットルの水が必要となります。
比較して同量の果物や野菜の生産に使う水の量は322リットルです。
最近の欧州委員会の研究によれば、肉食から菜食に変わることで、生産から消費までの全過程、あるいは組織・地域において使用される水の総量は半分になるとのことです。
また、食肉の生産にはたくさんの排気ガスを排出します。家畜に関わる排気量はオーストラリア全体の温室効果ガス量の10%を占めます。それは主に肥料から栄養が十分土に行きわたらない時に使われる亜酸化窒素が主なもととなります。
消費する食肉の量を減らせば、オーストラリアは温暖化問題の改善に貢献出来るのでしょうか?
その為にオーストラリアは菜食化するべきなのでしょうか?
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