AIは仕事を奪うというよりも、仕事の内容を変えていることが示されています。そしてオーストラリアで働く人たちへの影響は皆同じというわけではありません。
2人の子どもを持つナタリーさん。育児休暇から仕事に復帰したわずか6週間後にリストラの対象となりました。
「目の前が真っ暗になるような絶望感、世界が崩れ落ちたかようなショックを受けました」(ナタリーさん)。
ナタリーさんはリストラの背景にはAIの存在があると考えています。そして SBS Examines に対し、AIをめぐる議論は企業側の視点のものが多く、従業員への影響についてはあまり話されないと語ります。
私たちがAIについては話すとき、それは企業側の視点からです。AIによって企業が何ができるのか、どのような成長機会が生まれるのかなどです。そこに欠けているのは、実際に一人一人の個人にどのような影響があるのかということですナタリーさん
クイーンズランド工科大学で働き方の未来を研究する、ペニー・ウィリアムス准教授は、AIが従業員に与える影響については、まだ理解されていないと語ります。
「AIは明らかに仕事を変えています。ただ、人の仕事をそっくり丸ごと置き換えているかどうかについてはあまり証拠がありません」(ウィリアムス准教授)。
「多く目にしているのは、AIによって、タスクがどう処理されるか、ワークフローがどうなるか、人々の生産性のレベルをめぐる変化が起きているという証拠です」(ウィリアムス准教授)。
ウィリアムス准教授はAIの導入にあたり、その工程が人間を中心にして進められるよう、政府や企業、労働者はそれぞれ果たすべき役割があると語ります。
SBS Examinesの今回のエピソードでは、AIの登場で仕事が影響を受けたという人の話を聞き、AIがどのように職場を変えているのかを考えます。





