2020年、サイクロン「ハロルド」が発生し、ソロモン諸島、フィジー、トンガ、バヌアツを襲いました。
バヌアツ最大の島、エスピリトゥサント(Espiritu Santo)島では、タスマラン(Tasmalum)学校が破壊されました。
タスマラン学校の再建に取り組む団体パシフィケイド(PASIFIKAID)のピーター・ジャミソンCEOは、4年後の2024年半ばに学校を訪問した時、まだ廃墟のままだったと述べました。
「昼休みに遊ぶ子供たちは、地面に横たわったままのさびたトタン板や大きな材木によじ登り、屋根に続く梁(はり)に上っていました」、
「学校は修理されることなくそのままでした。これは政府が修理しようと考えていなかったわけではありません。災害が多すぎて予算がなかったのです。」(ジャミソンCEO)。

国際赤十字・赤新月社連盟のパプアニューギニア代表を務める五十嵐真希氏は、距離の遠さに加え、国の大きさや赤十字の対応能力などが、災害への対応に影響していると説明します。
「時には漁船のような小型のディンギーを使わなければならず、到着まで数時間かかることもあります」、
「先日はクック諸島について話していましたが、島につくまでには1週間ほどかかります。太平洋島しょ国の規模、距離の問題、難しいアクセスという課題がお分かりいただけるかと思います」(五十嵐代表)。
オーストラリア気象庁・国際開発部門のゼネラルマネージャーを務めるアンドリュー・ジョーンズ氏は、気候変動が問題を悪化させていると指摘します。
「海面の上昇と異常気象が合いまった複合的な影響は、太平洋地域が現在そして今後数年間に直面する最大のリスクの一つです」、
「太平洋地域が受ける影響は前例のないものでありながら、国際舞台では十分に認識されていません」(ジョーンズ氏)。
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