日本の最南端の県、沖縄で作られている蒸留酒「泡盛」。今年5月、琉球料理と芸能と共に、文化庁から日本遺産に認定されました。
1000年以上の歴史を持つ日本酒は、近年世界的にも認知度と需要が高まり、オーストラリアでも"SAKEブーム"と言われています。それと比べて、沖縄の特産品である泡盛は、まだ海外ではなじみの薄いお酒かもしれません。
沖縄では、瓶詰の泡盛だけでなく、素焼きの陶壷に入ったもの、さらには沖縄に生息するヘビであるハブ漬け泡盛「ハブ酒」もあります。元は中国由来の蛇酒で、昔から薬酒の一つとされています。
泡盛の原料はタイ米と黒麹、アルコール度数は約30~40%。

Habushu "Nanto Okumanchoja" from Nanto Shuzojo (c)nantosyuzo.com Source: nantosyuzo.com
泡盛の歴史は、15~19世紀の琉球王国時代に遡り、近隣諸国の要人に差し出す献上品として泡盛が贈られたと伝えられています。