メルボルン在住の自称 "虹織りアーティスト "の川畑陽子さんが、"虹織り”を始めたのは数年前のこと。虹織りとは、大阪で発祥した「さをり織り」からインスパイアされた、陽子さん独自の手織りスタイルです。
この虹織りを始めたきっかけは、同僚が3Dプリンターで手織り機を作ってくれたことで、初めての作品として世に生まれたのが虹色のスカーフでした。そのスカーフの評判が思いのほかよく、「もっと作ろう」と追求していくうちに、日本の「さをり織り」に出会います。
”I love weaving in rainbow colours, that bring happiness and smile to everyone" Source: Yoko Kawabata
Advertisement
規則正しく均一に織る伝統的な手織りとは異なり、自分の直感で自由に織るのが 「さをり織り 」。陽子さんいわく、「さをり織り」とは、特定の「さをり織り機」を使って織ることを指すため、原則的に言うと、さをり織り機を所有していない陽子さんは、「さをり織りにインスパイアれた自分のスタイル」、「虹織り」をクリエイトしていると言います。
Yoko learning Saori Weaving for the first time Source: Yoko Kawabata
手織りの世界にのめり込む以前から、「色」が好きだったという陽子さんは、メルボルンでさをり織りを習い始めたときから、無意識のまま選んでいた糸が虹色だったと振り返ります。
「人間って虹を見ると無条件で嬉しくなる」という陽子さんは、虹色のスカーフを身につけるとウキウキするし、それを見た人も気分が上がる、と「言葉にできないエネルギー」を感じると語ります。
それは、コロナロックダウン中に依頼を受けたお客さんからの感激の電話などで、改めて実感したと言います。
その一方で、織り手の感情は、無意識のままに布に反映されるという陽子さんは、自分がご機嫌で、波動が上がっているときだけ、制作するよう心がけているそうです。
「見えなくても(マイナス)エネルギーが乗ったものは人にあげたくない」
自分の直感で作品を作るからこそ、二度と同じものはできない、世界でひとつだけの一点物。そこには目には見えない、虹色の不思議なエネルギーも込めらているようです。
陽子さんは現在、メルボルン在住の水引アーティストとともにコラボ展を計画中です。メルボルンで9月に予定されているこのコラボ展のテーマは「虹色」、「人と人の交わり」そして「エコ」。
「虹色の世界、虹色の波動で幸せな空間」を作ることを目指しています。
Source: Shion Zion Photography
READ MORE
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!