クイーンズランド州では、先週末何千人もが刺されたとされるブルーボトル・クラゲに十分注意するよう言われています。
異常な北東風が、歴史的な数のクラゲを海岸沿いになっせいさせ、ゴールド・コーストとサンシャイン・コーストで3500人以上の人達が応急手当を受けました。
泳いでいた人達の何人かはショック症状を起こし、救急隊員の助けをかりました。
サンシャイン・コーストでライフガードをするリース・ドルーリー・スーパーバイザーは、状況は良くなって来ているものの、脅威はまだ存在していると言います。
「今日もサンシャインコーストにはブルーボトルが出現しています。東北東から東南東への風向きが変わってきてはいるものの、まだが東風であることから、今朝もブルーボトルが発見されました。ここ2-3日ほどではないにしても、ここの晴れたサンシャインコーストにまだブルーボトルは出没しています。
ブルーボトル・クラゲは浮きがガスで充満しているため、海の表層に浮かび、波や風の向きに従って来るのです。
このクラゲは夏の間は東海岸に良く現れ、秋・冬の間は西オーストラリアの南部に出没します。
1月6日の日曜日だけでも2,000匹程がクイーンズランドの海岸沿いに現れ、人々を刺しましたが、グリフィズ大学のカイリー・ピット教授は、海流の向きが異常なのではないと述べます。
「多分クイーンズランド州のクラゲ被害のほとんどの場合がブルーボトルによるものなので、良く出現するクラゲではあります。
大量発生した年もありますが、今年もそうだと思います。クラゲの数も海水浴をする人達の数も多かったので、クラゲに刺された人達も多かったのです。」
グリフィス大学のクラゲ研究室に勤務するピット氏は、クラゲの数の推移に関する調査をもっとする必要があると述べました。
「クラゲの増減はサイクルでやって来ます。ですから、数年沢山発生して、その後数年はあまりいないということになります。その増減がの原因はまだ詳しくは解っていません。気温に左右されるのかもしれませんし、海水に含まれる食べ物つまり栄養に左右されるされるのかもしれません。しかし、このクラゲの数の大きな増減に何が影響しているのかという調査をもっと色々して、原因を判明させる必要があります。」
毎年オーストラリアの東海岸沿いで、10件から3万件クラゲに刺されたというケースがあがっています。
南半球でこのクラゲにより死者が出たことはありませんが、ピット氏は、このクラゲに刺されるとかなり痛いと言います。
「ブルーボトル・クラゲはあまり喜ばれるものではないです。刺されるとかなり痛く、リンパ腺などが腫れてしまうこともあります。
普通は、刺された人を病院送りにしたりしてもその場で治ってしまうことが多いので、それほど危険な生物ではありません。今年フレイザー島に現れたイルカンジ・クラゲの方が毒も強く、症状も重いので、それに刺された人達は入院して治療を受けならないこともあります。」
ライフ・ガードのリース・ドルーリーさんは、ブルーボトル・クラゲに刺された場合の簡単な手当ての仕方があるといいます。
「明らかに吸盤がある生物なので、爪で吸盤をはがしてからライフ・ガードやライフ・セイバーの所に行きましょう。そして、そういう人達がいない場合の最良の手当ての方法は、出来るだけ熱いシャワーを浴びることです。熱が、刺し傷を中和します。もし、熱湯が無い場合は、氷で刺された場所の感覚を無くすることです。」