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シドニーの感染増、州・テリトリーが移動規制を強化

Just a week before Christmas, state and territory leaders have rushed to impose new travel restrictions on travellers from Sydney's Northern Beaches. Source: Getty Images AsiaPac

ホリデーシーズンの旅行を考えている方へ、現在の国内の移動規制をまとめました。

シドニーのノーザンビーチズで発生したコロナウイルスのクラスター感染により、クリスマスまで1週間を切る中で、各州・テリトリーが相次いで移動規制を強化しています。

このクラスターの感染者数は、きょう20日に発表された新規感染者30人を含めてこれまでに70人となりました。感染源はまだ特定されていません。

クラスターの発生により、ニューサウスウェールズ(NSW)州政府のグラディス・ベラジクリアン州首相は19日、ノーザンビーチズ自治体について19日土曜日の午後5時から、23日水曜日の真夜中まで、ロックダウンを導入しました。ロックダウンのレベルは今年3月に導入された「Stay home」と同じもので、外出の理由が制限されています。

またこのクラスターの発生を受けて、シドニーおよびNSWにいる人に対して、州外への移動規制が強化されています。各州・テリトリーごとの現在の状況をまとめました。

ビクトリア州

シドニー大都市圏(Greater Sydney、セントラルコーストとブルーマウンテンズを含む)の住民は、20日の真夜中からビクトリア州への入州が禁止されました。ビクトリア州政府のダニエル・アンドリュース州首相がシドニー大都市圏を感染ホットスポットと宣言したためです。

ビクトリア州に入ったシドニー大都市圏の住民は、ホテルでの14日間の自己隔離の対象となります。

ビクトリア州民で、自宅に帰るためにビクトリア州に入る人には追加で24時間の猶予が与えられますが、到着後は自宅で14日間の自己隔離を行います。

たとえビクトリア州民でも、21日の月曜日の真夜中を過ぎてからビクトリア州に入る人は、ホテルでの14日間の自己隔離の対象となります。

アンドリュース州首相は今回の規制強化について「難しい決断だが、適切な決断」と述べました。またNSW州との州境の閉鎖は今後も「必要な限り」維持する方針を示しており、たとえノーザンビーチズでのロックダウンが終了してもそれを理由に緩和することはないとしています。

シドニー大都市圏を除くNSW州のすべての地域は、コロナウイルスの感染リスクを示す「信号」システムで「グリーンゾーン」となっていますが、ビクトリア州を訪れる際には住民は許可を申請する必要があります。

すでにビクトリア州にいる人で12月11日以降にノーザンビーチズにいた人は、自己隔離を行いウイルス検査を受けます。

クイーンズランド州

クイーンズランド州の保健当局も、シドニー大都市圏(Greater Sydney)の住民の入州を禁止することを発表しました。

12月21日より、シドニー大都市圏が感染ホットスポットとして宣言されました。これにより、シドニー、ブルーマウンテンズ、セントラルコースト、イラワラ・ショールヘイブンの住民でクイーンズランド州に入ることができるのは、特別な免除を受けた人のみになります。この免除を受けて入州した人も、ホテルで14日間の自主隔離が必要になります。

クイーンズランド州の住民で自宅に帰るために入州する人は、22日火曜日の午前1時まで追加で24時間の猶予が与えられます。しかし、クイーンズランド州に入る際にはウイルス検査を受け、14日間の自己隔離を行うことが求められます。

アナスタシア・パラシェイ州首相は20日、「シドニー大都市圏の人は、今はクイーンズランド州を訪れるときではありません」と述べました。

州政府は州への人の出入りを監視するため、NSW州との州境の道路に再びチェックポイントを設置します。

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ACT

ACTはシドニー、セントラルコースト、イラワラ・ショールヘイブン、ネピアン・ブルーマウンテンズからACTに入る人に対して、14日間の自己隔離を義務付けています。

ACTのチーフメディカルオフィサー、ケリン・コールマン氏は20日の会見で、「ACTの住民でない人でこれらの地域にいた人に対するメッセージはシンプルです。ACTに向かわないでください」と述べました。

ACTに移動してきた人と同じ世帯の人も、自己隔離を行う必要があります。

ACTは、移動規制の特別免除を求める住民以外からの申請については基本的に対応しない構えです。コールマン博士は、極端なケースで事情などが酌量できる場合に限り、住民以外からの特別免除申請を検討するとしています。

「多くの人にとってつらい規制となることは理解しており、気軽に下した決断ではありません。規制は必要以上に長く導入することはありませんが、コミュニティーの体制を整える必要があります。クリスマスそして新年にかけて規制が続く可能性は高いといえます」、とコールマン博士は述べています。

西オーストラリア州

西オーストラリア州政府はNSW州に対して、再び厳しい州境閉鎖を導入しています。ノーザンビーチズで発生したクラスターの規模が大きいことへの懸念が背景にあります。

19日の土曜日の真夜中より、NSW州の感染リスクの分類が「低リスク」から「中程度のリスク」に引き上げられました。これによりNSW州に対して、今年初めに導入されたものと同じ厳しい移動規制が導入されています。

20日以降に空路でNSW州から西オーストラリア州に入れるのは、特別な免除が与えられた人のみになっています。

マーク・マクガワン州首相は、クリスマス前の州境の閉鎖について「難しい決断だった」と述べ、「クリスマスの家族の集まりを楽しみにしていた人たちにとって衝撃的で悲しいニュースであることを理解している」と語りました。

ノーザンテリトリー

ノーザンテリトリーでは、シドニー大都市圏に対して州境を事実上閉鎖しています。シドニー、ブルーマウンテンズ、セントラルコースト、イラワラから来た人はすべて、14日間の自己隔離が求められます。

ニコール・マニソン首席大臣代理は20日の会見で、「住民の安全が最優先です。その安全を守るため、断固たる措置を広範囲にわたって即時行う必要があるときは、そうします。これまでにも迅速に行動しており、きょうもそうします」と述べました。

タスマニア州

州政府の保健当局は、ノーザンビーチズ自治体を感染リスクの「高い」地域に分類しています。12月11日以降にノーザンビーチズに立ち入った人はすべて、その人が必要不可欠な移動者でない場合、タスマニア州に入ることはできません。

またタスマニア州では、シドニー大都市圏の感染リスクが「中程度」に引き上げられました。これにより、シドニー大都市圏からタスマニア州に入る人はすべて、14日間の自己隔離を行わなければなりません。

ノーザンビーチズでのクラスター発生による州境規制の強化により、世界有数のヨットレース「シドニー・トゥー・ホバート・ヨットレース」が中止されています。このレースが中止されるのは長い歴史の中で初めてです。

南オーストラリア州

南オーストラリア州政府のスティーブン・マーシャル州首相は20日、シドニー大都市圏に対して同日真夜中から州境を閉鎖することを発表しました。また、NSW州との州境付近の道路やアデレード空港に、ウイルス検査を行うチェックポイントを設けます。

シドニー大都市圏から南オーストラリア州に入る人はすべて、14日間の自己隔離が義務付けられます。またノーザンビーチズから南オーストラリア州に来た人は、南オーストラリア州の州民でない限り入州できません。


オーストラリアでは、ほかの人との距離を1.5メートル以上保たなければなりません。集会についての制限は住んでいる州の決まりを確認してください。

風邪やインフルエンザのような症状がある場合は自宅にとどまり、医師またはコロナウイルス・ヘルスインフォーメーション・ホットライン(電話番号1800 020 080)に電話で問い合わせて、検査を受けましょう。

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