ニューサウスウェールズ大学(UNSW)による調査で、気候変動や河川などの開発により、オーストラリア固有のカモノハシが「絶滅の危機」にさらされていることが分かりました。カモノハシの絶滅リスクを調べた初めての調査となります。
UNSWの調査チームがオーストラリアのカモノハシの生息数を調べたところ、欧州人による植民地化が始まった1700年代後半と比べ、半数近くに落ちこんでいました。

調査では、カモノハシの生息地の40%で生息地が破壊され、そこを住みかとしていたカモノハシが全滅した可能性が示されました。生息地が破壊された理由は、ダムの建設や土地の開墾、干ばつなどが挙げられています。
今後予想される気候変動の影響を考慮すると、カモノハシの生息数は2070年までにさらに51~73%減少する見通しです。
山火事で干上がる川
絶滅が危惧されるオーストラリア固有種の保護活動を行っているAussie Arkが今月、ニューサウスウェールズ州の山火事被災地を訪れたところ、ハンターリバー沿いで死んだカモノハシ2頭を発見し、行き場を失っていたカモノハシ5頭を保護しました。
山火事で干上がった川の近くでカモノハシが死んでいるとの報告が増えています。
UNSWの調査では、カモノハシの絶滅リスクについて早急に全国的な調査を行うことが必要だと主張しています。
カモノハシの生息数が減少するなか、カモノハシを絶滅危惧種として保護している州は南オーストラリア州だけとなっています。

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