ニューサウスウェールズ州では数日間におよぶとされる大雨のため、広範囲に渡り洪水を含めた危険性があると、気象庁は警告しています。
とくにこれまでの雨により、土に多くの水が含まれている地域では注意が必要です。
州の内陸部ではすでに、にわか雨や雷雨に見舞われており、東部の広範囲では今後豪雨も予想されています。
気象庁のディーン・ナラモア氏は4日火曜日、この一連の雨は「ニューサウスウェールズ州の多くの河川で広範囲な洪水につながる可能性がある」と警告しました。
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洪水への備え方
また、ここ数週間洪水に見舞われていた地域では、その危険性が「さらに高まっている」と警鐘を鳴らしています。
ニューサウスウェールズ州では先月、3年連続となるラニーニャ現象を発表したばかりです。
5日水曜日、州の内陸部、リヴァリーナやセントラルウェストスロープ、プレインズでは激しい雨と雷雨が予想されており、鉄砲水にも注意を呼びかけています。
また州中央北部のナイガンからビクトリア州境のデニリクイン、中西部のブロークンヒルまで、州西部の大部分に大雨による厳しい警告が出されています。
さらに内陸部のデニリクイン、グリフィス、ヘイ、ティブーブラ、コーバー、バーク、ブロークンヒル、ウェントワース、ブレウォリナは洪水注意報の対象地域となっています。
6時間におよぶとされる雨量は全体で30-40mm、また地域によっては最大60mmと予想されています。

Floodwaters west of Condong near the town of Murwillumbah, NSW, Friday, September 23, 2022. Source: AAP / JASON O’BRIEN/AAPIMAGE
マッコーリー、ハンター、シドニー、イラワラ、ベイトマンズ、イーデンの海岸では、危険な波とうねりのが予想されており、これらの場所に近づかないよう注意を呼びかけています。
また、ボートを利用する方は、航路を変更したり、浅瀬を渡ったりすることを検討するよう伝えています。
木曜日の夜から金曜日にかけては、気圧の影響で、クイーンズランド州からビクトリア州南部にかけて暴風雨や激しい降雨が予想されています。
週末にかけては低気圧がクイーンズランド州南部、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州東部を通過する見込みです。
現在洪水警報が発令されている流域は以下:
ナモイ、マッコーリー、ボーガン、ラクラン、マランビジー、マレー、エドワード、カルゴア、ビリー、ボカラ、ワレゴ、パルー、バーウォン、ダーリング、スノーイーリバー。
また、ハンター川、ホークスベリー川、コロ川、ウォロンビ川など海岸に近い川では、小から中程度の洪水が発生し、週末には増水が予想されるとして洪水警報が発令されています。
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!
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