ワクチン接種済みのオーストラリアからの観光客は、4月13日から、検疫・隔離措置なしに、ニュージーランドに入国することが可能になります。
ニュージーランドのジュシンダ・アーダーン首相が16日、明らかにしました。
「ニュージーランドは安全な場所です。両手を広げてみなさんを受け入れる準備が整いました」と述べたアーダーン首相は、オーストラリアの家族や友人に向けて航空券の予約を求めました。
ニュージーランドは世界でも厳しい規制を敷き、約2年間に渡り国境を閉鎖してきましたが、今月に入り海外在住のニュージーランド人やエッセンシャル・ワーカーに対して規制を緩和。
オーストラリアからの観光客に対する規制緩和は4月12日午後11時59分からとなり、日本を含む、アメリカやイギリスなどのビザ(査証)免除対象国に対しては5月1日午後11時59分から再開されます。
入国にはワクチン接種の完了に加え、出発前に監視のもと行われる抗原検査の陰性結果が条件となります。また同国におけるCOVID-19規制を遵守すること、さらには到着後に配布される無料の抗原検査キット(RAT)で2度検査を行うことも義務付けられます。
アーダーン首相は、この措置は国民の安全を守り、また旅行者が「すぐに観光を楽しむことができる」ようバランスが取れていると述べました。
スチュアート・ナッシュ観光相は、今日の発表はこの2年間で「キーウィ・ツーリズムにとって最高の日」と称し、発表に胸を張りました。
またクエンティン・ノーラン氏のように、長引いた国境閉鎖により壊滅的な打撃を受けた地元の観光・イベント産業にとっては、嬉しい知らせとなりました。
ノーラン氏は、クイーンズタウンの音楽フェスティバル「スノーマシーン」の仕掛け人であり、アヴァランチーズやプリセッツといったオーストラリアのビッグアーティストをニュージーランドに招き、雪上のウィンターパーティーを開催している実業家です。
初開催のフェスティバルは、タスマニア横断バブルが中断した昨年に延期され、さらに2021年にバブルが復活しないことが明らかになると、イベントは完全にキャンセルとなりました。
「何年も前から計画していたことで...みんなに返金しなければならず、かなり残酷な、大打撃を受けました」

しかし、ノーラン氏は北半球で人気のあるこのコンセプトを、大打撃を受けたニュージーランドのスキータウンに持ち込み、復活を目指します。
「かなり厳しい状況です。クイーンズタウンには、これまで見たこともないような空き店舗がたくさんあります。この半年で多くのビジネスが破綻しました」
「4月のオープンは自信につながるでしょう」
ツーリズム・インダストリー・アオテアロア(TIA)のスポークスウーマンであるアン・マリー・ジョンソン氏は、「国境が閉鎖されて以来、2年間で約730日もの苦痛を味わった観光業者は、ようやくビジネスを再開できることを確認したのです」と発表に胸を躍らせました。
ニュージーランドへの旅行者はオーストラリア人がその多くを占め、2019年には150万人以上のオーストラリア人観光客が記録されています。
TIAは、タスマンを横断する旅行者がこの数字に戻るのは2024年頃になると見込んでいます。
アーダーン首相は、国境再開において、最も楽しみにしているのは、家族や友人との再開ストーリーであると述べており、現在の世界情勢においては、特にタイムリーで、より感謝を感じられる瞬間となるだろうと語りました。
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