シドニーは19日朝、広い地域が山火事の煙に覆われました。19日は気温の上昇と風の強まりが予想されており、火災自体のリスクも増しています。
ニューサウスウェールズ(NSW)州東部沿岸地域の大部分では、引き続き火災リスクが「severe」や「high」に設定されており、消防当局は注意を呼び掛けています。
19日の段階でNSW州内の50カ所で山火事が発生しており、このうち半数以上について、消火活動が追いついていません。
気象庁(BOM)はツイッターに、煙に覆われるシドニーの写真を投稿しました。
健康に悪影響を与えるレベルに
シドニーでは一部の地域で、煙による大気汚染が健康に悪影響を与える水準に悪化しています。特にシドニー北西部では、インドのニューデリーに匹敵する水準に大気の汚染が進んでいます。
NSW Healthのウェブサイトによると、煙による健康被害を抑える方法として、まずは煙を吸わないよう、窓とドアを閉めて屋内にいることを挙げ、気温が上昇する日は冷房のある部屋にいることが理想だとしています。
外出する必要のある人は、薬局やホームセンターで購入できる「P1」と「P2」と呼ばれるマスクを着用することで、吸い込む煙の粒子を減らすことができる可能性があります。
煙による健康への悪影響としては、目の炎症、鼻水、息苦しさ、頭痛、鼻やのどの炎症、せきなどがあります。
煙による健康被害は、吸い込んでから何日かたってから症状が現れることもあります。ぜん息など既存の肺疾患のある人は、それぞれ指定されたアクションプランに従って下さい。
もし呼吸をすることが難しくなった場合、病院のエマージェンシーに行くか、000を電話して救急車を呼んで下さい。
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