偽特売ラベルで大手スーパーに対するゲリラ・キャンペーン

多くの家庭が生活に苦しむ中、大手スーパーマーケット2社の高い利益率に対するゲリラ・キャンペーンが展開されています。

A split image showing two yellow tickets on supermarket shelves. On the left is one with a Coles logo that reads "Special: Down, down affordability is down! (But our shareholders love it)." On the right is one with a Woolworths logo that reads "Special: We've made over $1 billion in profits whilst you can't even afford bread."

These yellow labels don't highlight a discount. Instead, they draw attention to the profits of Australian supermarket chains during a time in which the cost of living is high. Source: Twitter / @MissDissentEats

Key Points

  • ウールワースやコールスの特売ラベルに似た手作りラベルが出現
  • ラベルは当初、生活難に対する注目を集めるため、タスマニアのグループによって作成
  • コールスとウールワースは先ごろともに10億ドルの利益を記録

オーストラリアの大手スーパーマーケットでよく目にする黄色のラベル。通常は何らかの割引や特売を示していますが、ここ数週間、国内の2大チェーン、コールスとウールワースでは、本物によく似た偽のラベルが確認されています。

このゲリラ・キャンペーンの背後にいる人々は、単に「会話」を始めたかっただけ、と述べています。

「スペシャルな」メッセージを

オーストラリア中の店舗に出現している偽特売ラベルは、過去1年間に両企業が上げた大きな利益をはじめ、経営陣の高い賃金、食料価格、食料廃棄の問題などを強調しています。

ウールワースのロゴが入った特売ラベルには、「厳しい時代であることを理解しているからこそ、CEOには1日2万ドル以上の給料を支払っています」、との皮肉なメッセージが書かれていました。

またコールスに出現したあるラベルには、同社のジングルでもある「ダウン ダウン」を使い、「ダウン、ダウン、手頃さもダウン(でも株主は喜んでいる)」と綴られていました。

背後にいるタスマニアのグループ

ダニー・カーニーさんは、このラベルを作ったグループ、「グラスルーツ・アクション・ネットワーク・タスマニア」(GRANT)のメンバーです。

グループを代表してSBSニュースの取材に応じたカーニーさんは、このラベルについて「怒りと絶望の表現」であると説明しました。

カーニーさんによると、グループは規模も資源も小さいため、生活難やそれに関連する問題についてのキャンペーンを起こすには、「会話をスタートさせる」以上の広範な戦略を持っていなかったと言います。

A man with glasses.
Danny Carney is part of Grassroots Action Network Tasmania, the group behind the labels. Source: Supplied

「大富豪やウールワースやコールスのような企業を除いて、誰にとっても厳しい時期です」

「現在のようなシステムでは、企業は株主の利益のために存在しており、その犠牲となっているのが食料を買おうとしている一般の人々なんです。これは間違っています」

「食糧や住宅など、私たちが生きていくために必要なものが利益のために売られることのない世界は、私たちが目指すべきものなのです」。

ローカルプロジェクトとして先週、店頭に偽ラベルが貼られたばかりだけあり、カーニーさんとGRANTは、その関心の高さに驚いていると話します。

「これほど広まるとは思っていませんでしたが、広まったという事実は、状況がいかに大変か、皆がどれほどうんざりしているかを物語っています」

ウールワースの広報担当者によると、店内に無許可で貼られたラベルは取り除かれており、またコールスの担当者も状況を認識していると話しています。

豪スーパーマーケットの利益

食品価格が高騰する高インフレが続く中、8月下旬、ウールワースの通期利益は16.2億ドル(前年比4.6%増)、コールスの通期利益は11億ドル(同4.8%増)でした。

今年初め、シンクタンクであるオーストラリア研究所の「センター・フォー・フューチャーワーク」は、企業の超過利潤がオーストラリアのインフレの中心的な要因であるとする報告書を発表。

報告書によると、企業は人件費、材料費、その他の資材の高騰を大幅に上回る値上げを行っていました。

しかしウールワースのブラッド・バンドゥッチCEOは8月下旬、同社は商品のコスト削減に取り組んでいると述べ、顧客に対して価格つり上げを行っているとの指摘を否定しています。

「私たちの顧客は毎日価格を吟味しています。世界で最もクロスショッピングが盛んな食料品市場のひとつです」と、バンドゥッチはABCラジオで述べています。

またコールズも価格つり上げを否定しており、ウールワース同様、コスト効率と生産性の向上が利益率の向上に役立っていると指摘しています。

コールスの広報担当者は、スーパーマーケット大手は消費者が直面している生活費の逼迫を認識しており、「消費者のドルをより伸ばすための方法を常に模索している」と述べました。

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Published

By Aleisha Orr

Source: SBS




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