内戦の続くシリアから逃れ、オーストラリアでの生活を望むアル・アビシ一家。自分のコネクションを使って人道ビザの申請を助けることができるかもしれないという自称オーストラリア連邦議員の男に、一家は避難先のサウジアラビアから合わせて1万オーストラリアドル近くを支払いました。
SBS Newsは、この連邦議員と称するメルボルン在住のモンザー・ケダー氏に電話、メール、対面で接触。ケダー氏はいかなる犯罪も犯していないと反論しましたが、連邦議員だと名乗った理由や、一家から受け取った金銭の使い道について説明できませんでした。
自身も難民の移民弁護士、ダニエル・ゲイゼルバッシュ氏によると、このような詐欺は珍しくありません。特に、難民や亡命希望者など立場の弱い人道ビザの申請希望者と、ビザ取得のアドバイスを行う人との間には「大きな力の差」があるといいます。
アル・アビシ一家は避難先のサウジアラビアで借金が膨らみ、家賃が払えず自宅からの立ち退きを迫られています。
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