移転先のクーリンガイ・ハイスクールはチャッツウッドと比べて交通の便が悪く、現在ノースショアに住む生徒はIEC移転後、通学時間がさらに1-2時間近く長くなります。
シドニー広域にはIECを持つハイスクールが14校ありますが、生徒と保護者が日本語でのサポートを受けられるのはチャッツウッドIECだけです。そのため日本人の生徒も多く、子や保護者の交流も盛んです。
チャッツウッドIECがクーリンガイ・ハイスクールに移転することで、これまでチャッツウッドで40年間にわたって築き上げられてきたコミュニティーとの絆が失われてしまうとの懸念が保護者などから上がっています。
今回のチャッツウッドIECの移転計画は、人口増に伴うチャッツウッド・ハイスクールの大規模改修に伴うものです。保護者らは移転先をせめて交通の便の良いところにしてほしいと、州教育省に対して移転先の再考を求める署名活動を始めました。
一方、NSW州教育省のスポークスマンはSBS日本語ラジオの質問に対し声明で12日、IECについてはその重要性を理解しており、今後も新しくオーストラリアにやってきた生徒に対するサポートを続けていくとし、「チャッツウッド・ハイスクールの大規模改修に伴うIECの移転については、今後どうするかについて現在検討中であり、幅広いオプションを検討している」と回答しました。
NSW州では今月23日に州選挙が行われます。選挙後、チャッツウッドIECの移転計画がどうなるのか、注目されます。



