連邦政府がこの大掛かりな見直しの提案を受け入れれば、スーパーアニュエーションの受給額があと50万ドル増える可能性があります。 この画期的な報告書によると、現状のシステムでは、何百万人ものオーストラリア人達が既存のスーパー・アニュエーション・システムの犠牲になっているということです。 また、政府は現状のスーパーアニュエーション・システムに欠陥があることを認めました。
生産性委員会は連邦政府に2兆8000億ドルのスーパーアニュエーション・セクター改革への最終報告書を提出しました。その中の主な提案は、常に業績の悪い資金運用をしているスーパー・ファンドのライセンスを無効にし、会社勤めを始める際に、新入社員が成績を上げている上位10位のスーパー・ファンドから自分のファンドを選択出来る様にするというものです。
また、就職する際、自動的にデフォルト・スーパー口座の開設をすることも提案されています。
ジョッシュ・フライデンバーグ蔵相は今回の報告書にはスーパーアニュエーション・システムの欠陥も明らかにされていると述べています。
「スーパーアニュエーション・システムは、それなりにうまく稼動はしていますが、言及される必要がある大きな問題があります。高い費用、複数の口座、ファンドの幾つかは常に悪い業績を出していることや、規定システムにおいての競争力の欠如などです。」
生産性委員会はもしこの提案が受け入れられれば、オーストラリア人の中には(定年)退職時に受け取るスーパーアニュエーションの額が50万ドル増加することになる人もいると述べています。
中年のオーストラリア人ですら、スーパーが10万ドルほど増加するのを見る人もいるでしょう。
ただ、政府はもう1つ別の大掛かりな報告を受けるまでは、今回の提案をもとに最終判断をすることはないでしょう。
「政府はこの1,000ページからなる報告書の内容を注意深く考慮するでしょう。そして、また政府はファンドの運営実績や特にこれからのファンドに対する運営状況など銀行業務を調査するロイヤル・コミッションからの最終報告書の提出を待ちます。」
約1,500万人のオーストラリア人が主要スーパー・ファンド200以上に積み立てをしています。
一方、メンバーが5人にも満たない様な小さなファンドが何千とあります。
雇用主には従業員に対して9.5%のスーパーアニュエーションの積み立てが義務付けられています。そして、その額が次の10年間で少しずつ増加していきます。
影の蔵相クリス・ボーエン氏は、長い年月業績を上げていないスーパー・ファンドには、会員の為にもプレッシャーを与えるのは妥当だと言います。
「もし恒常的に業績が良くない様であれば、キチンと見直しをする必要があります。そして、もし必要であれば、業績を向上させるために必要な手立てを取る必要があります、それにはファンドの閉鎖やより良いファンドとの合併なども含まれるでしょう。」
しかし、労働党は上位10位までにあるファンドを支援することには消極的です。
クリス・ボーエン氏はこれにより、スーパー・ファンドはもっと利益が見込まれる攻めの姿勢より、守りの姿勢に入らざるを得なくなると言います。
「もし、上位10位までのスーパーファンドから選ぶという選択式にすることは、その10の中の1つになる様意思操作をしていることになります。そしてそれはメンバーにとって長期的に見て、より良いと言えるものではないかもしれません。ここがとても注意深く考慮しなければならない点だと思います。」
この新たに就職する新入社員にのみスーパーアニュエーション口座を開設するという提案を心配している業界関係者もいます。
これは、雇用主を変える度に新しいファンドに入らされるという現状のやり方とは異なります。
オーストラリアのスーパーアニュエーション受託者協会のエヴァ・シャーリンクCEOは、これはオーストラリア人の多くに対して制限を与えることになるだろうと述べます。
「経済的な安定や老後の為の重要な決定をするのにベストなのは、16歳になって、初めて地元のスーパーマーケットやカフェで仕事をすることになった時ではないのです。」
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