東京オリンピックから約1年。
同大会では空手が初めて競技に採用され、世界中の空手家から注目を集めました。
1歳でオーストラリアに移住し、9歳で空手を始めた八尋恆存さんが、緑と黄色のユニフォームを着てオーストラリアを代表したことは、オーストラリアの地で暮らす多くの日本人に勇気や希望を与えたのではないでしょうか。
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「負けず嫌い」が挑む運命の舞台 空手豪州代表・八尋恆存(東京五輪)
東京オリンピックでは男子75kg級の組手に出場した八尋さん。
メダルを獲得することはできなったものの、「オリンピックに行く」という目標に向かい走り続け、それを達成でき、思い残すことなく引退ができたと話します。
引退はオリンピック前の2016年頃から考えていたと言いますが、最初で最後になるかもしれないオリンピックの空手舞台に立つことを最後の目標に、全力を尽くしてきたと振り返ります。
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発祥の地でオリンピックデビュー 空手
4年間真剣に自分と向き合い、「燃え尽きた」、「思い残すことはないです」。
八尋さんは3ヵ月ほど前からベトナムへと移り、FDI(海外直接投資)に係わる仕事に就いています。
「次のやりがいのある戦いの場所」を見つけることができたと話す八尋さん。
空手とは分野がまったく異なりますが、「成功に近道はない」ということを空手から教わったと、日々コツコツと努力して自身の成長を目指しています。

ベトナムで新たなチャレンジに挑む元空手オーストラリア代表八尋恆存さん(左から2番目) Credit: Tsuneari Yahiro
2年後のオリンピック・パリ大会では空手が競技から外されていますが、先日、2028年のオリンピック開催都市であるロサンゼルスが、開催都市が提案できる追加種目を発表、空手が含まれていることがわかりました。
最終的には来年の5月から6月に行われる国際オリンピック委員会の総会で決定されると言いますが、八尋さんは、また空手が盛り上がりを見せることを楽しみに待っています。
2023年9月21日に日本とベトナムは外交関係樹立50周年を迎えます。八尋さんはベトナムに暮らす日本人として、そしてオーストラリア人として、なにか貢献できたらと考えています。
八尋さんのフルインタビューは、下記音声インタビューからどうぞ。
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!
ポッドキャストから過去のストーリーを聴くこともできます。