そして去年の11月にトランペットと共にシドニーに来豪。そこですでに基盤を作ることが出来たということで、現在メルボルンに活動拠点を移しています。
また奈良県の橿原市の観光大使としても活動しています。
こういうお仕事をしていると人と比べてしまうことも沢山ある、と言う小泉さんですが、いい流れになるように信じていることがあるということ。その明るさの秘密もお話ししてもらいました。
まず小泉さんに、トランペットを演奏するようになったきっかけを聞きました。

Nana Koizumi (SUPPLIED/ Sakiko Goto)
10歳のときに、小学校の先生に好きな楽器を選ぶように言われ、好きな男の子が選んだ楽器がトランペットだったため小泉さんも同じくトランペットを選びます。そしてトランペットが大好きになったということ。中学校では吹奏楽部を選択し、その後大好きな音楽をもっと専門的に学びたい、と、高校は奈良県で唯一音楽科のある高円高等学校に入学します。その後大阪音楽大学短期大学部への進学を決めました。
「音楽の学校に入るっていうのは凄くお金がかかるものでございまして…もう親に土下座をしましてですね。『お願いします!』って言って、入らせていただきました」
基本的に両親は凄く応援してくれている、ということです。

Nana Koizumi (SUPPLIED/ Shinya Oishi)

Nana Koizumi (SUPPLIED/ Thomas Su, SU PHOTOGRAPHY)
小泉さんがオーストラリアに来た理由は、2016年にカナダのバンクーバーにワーキングホリデーに行った時にやり残したことがあり、それを絶対に挽回したいと思ったからということです。一体何が心残りだったのでしょうか。

Nana Koizumi
今回の滞在において、現地のミュージシャン達と深く交流したり、仕事をもらったり、現地のジャズのベニューを記録に残していく、ということは既に叶えてこられているのでこのまま引き続きやりたいのと、オリジナルの曲を作っていきたいと思っている、と小泉さんは順調な様子を語ります。滞在に関しても、シドニーではすぐに基盤を作ることができたので予定より早めにメルボルンに移動したと言う小泉さん。シドニーでは、レストラン、ジャズのベニュー、また幼稚園で演奏の仕事などもあったということです。現在メルボルンでは、ライブでの演奏に加え、路上でも演奏を始めました。

Nana Koizumi (SUPPLIED/ moe)
来豪してすぐに基盤を作ることができたと言う小泉さんの、大事に思っていることは?
ミュージシャンとして大事にしていきたいと思っていることは、音楽というのは一瞬で流れるなまもののような物なので、お客さんとメンバーが同じ空間に集まるのはもしかしたら一生に一度しかないかもしれない、そんな奇跡のような日の繰り返しと思っているので、その空間を大切にしたい、と話す小泉さん。
また音楽以外のことで大切にしている人生のモットーのようなものがあるか聞くと、「人生は一期一会だと思うので」、「何か理由があって、こういう出会いがあるのかなって思うと、それを本当に大切にしていきたいな」と思う、ということです。

Nana Koizumi (SUPPLIED/ Sakiko Goto)
人生は一度きりなので、やりたいことは進んでやる。自信がなくても、勇気がなくても、一歩目だけちょっと出してみると、後はコロコロコロッとね、流れにまかせて行けるのかなと思うので、何より一歩目を大事にしようと思ってますね。
小泉さんは、名前が奈那ということから、ラッキーセブンと言って貰えることがあったということで、何か嫌なことがあっても、「いや、ラッキーなはずや!」と思うことを心掛けている、と言います。運が悪い、と思ったらそうなっていってしまうだろうし、私は可愛くない、と思ったら可愛くなくなってしまうかもしれないけれど、「私は可愛いぞ!」と言うと可愛くなるのかな、またこういうお仕事をしていると、人と比べてしまうこともよくあるけれど自分はオンリーワンであり、スペシャルな人間でラッキーだと信じていくと、いい出会いがあったりいい流れになっていくのかな ー それを信じている、とお話ししてもらいました。

Nana Koizumi
とりあえず自分のやりたいことの一歩目一歩目っていうのを沢山踏んでいったら、絶対自分のやりたい方向に向かっていくと思うので、もうそれをひたすら信じて、この未来がどうなるかな、もっと明るいものになっていく…だろうから、その未来が楽しみ
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