コロナウイルスパンデミックにより、大きな打撃を受けた観光業界。
タスマニア州に暮らすみどり・オブライアンさんもそのひとりです。
2005年に夫で写真家でもあるルーク・オブラインさんとともに、タスマニアでツアー会社『レザーウッド・タスマニア・ツアーズ』を設立。豊富なタスマニアの知識とフレンドリーなサービスで、定評のあるツアーを行ってきました。
しかし昨年のコロナパンデミックによる国境と州境の閉鎖、ロックダウンや度重なる規制と、それまで入っていた予約がすべてキャンセルとなり、「はじめはとってもショックだった」と語ります。

Cradle Mountain Tasmania Source: Luke O'Brien
ジョブキーパーやタスマニア州政府の支援もあり、この期間を耐え過ごしてきたみどりさんは、冬眠する観光業界が目覚める日にむけて、バーチャルツアーを行ったり、ブログやSNS投稿を続けてきました。
みどりさんが発信しているコンテンツからは、ウォンバットのレスキューや、タスマニアで見ることができるオーロラなど、タスマニアの知られざる多くの魅力を知ることもできます。
「(国境が)オープンしたらタスマニアに来たいと言ってくださる方が増えるように、少しでもこの期間、発信を続けたい」

Midori's blog posts give insight into stories of Tasmania, like wombat rescue, not widely known by the public Source: Luke O'Brien
そんなみどりさんにタスマニアの魅力を聞いてみると、「大自然やきれいな空気」、タスマニアには「シンプルな魅力がある」と語ります。
パンデミック中みどりさんが行ったバーチャルツアーは、ホバートなど、電波に問題がない市内が中心でしたが、この広大な大自然に囲まれたタスマニアの魅力をオンラインで伝えることは、想像以上に難しく、だからこそ、ブログやSNS、写真などを積極的に使い、発信することを心がけ、国境再開へ向けて準備を進めていると言います。
「いつか国境が開く日まで頑張って生き残ろうと思っています」
インタビューではウォンバットのレスキューやオーロラについてもお話いただきました。

Aurora can be seen from Tasmania all year around, although precise timing is difficult to pin point Source: Luke O'Brien
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