全国で異なる性的同意法、その統一で性犯罪はなくなるのか?

SEXUAL CONSENT LAWS PUBLIC HEARING

Consent Labs Chief Executive Officer and Co-Founder Angelique Wan at a public hearing into current and proposed sexual consent laws in Australia at Parliament House in Canberra, Tuesday, July 25, 2023. (AAP Image/Mick Tsikas) NO ARCHIVING Source: AAP / MICK TSIKAS/AAPIMAGE

オーストラリアでは現在、性的同意に関する法律が州やテリトリーによって異なりますが、擁護団体らは、レイプや性的暴行を阻止するための一貫したルールを確保するため、これらの法律を統一する必要性を訴えています。


オーストラリアにおける性的同意法に関する上院の公聴会で、擁護団体や女性団体は、これらの法律を全国で統一する必要性を訴えました。

3日間にわたる公聴会では、オーストラリアの州やテリトリーで異なる同意の定義と、司法制度が性暴力の被害者にどのような影響を与えるかを検証することを目的としています。

「Teach Us Consent Organisation」の創設者でありCEOのシャネル・コントス氏は、性的同意と性的暴行の法律が全国的に統一されていないことで混乱を招いていると述べています。
州やテリトリーによって法律が異なるというのは、非常に奇妙なことです。人々は州をまたいで旅行をしたり、パーティーをしたり、スクーリーズを祝ったり、さまざまなことをします。
Teach Us Consent Organisationのシャネル・コントスCEO
ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、ビクトリア州、タスマニア州、ACTの性的同意法では、同意は肯定的である必要があります。つまり同意があったことを示す言動がない限り、性的関係に同意したとはみなされないことを意味します。

一方、西オーストラリア州、南オーストラリア州、ノーザン・テリトリーは、この肯定モデルを取り入れていません。

性行為の際に、相手の認識や同意なしにコンドームを外すという性的暴行の一種であるステルシングは、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、ACT、南オーストラリア州、タスマニア州でのみ違法となっています。

また同意の法定年齢も州やテリトリーによって異なっています。

しかし、法律を統一させることだけが、性的暴行やレイプなどの行為を永続させるカルチャーを止めるための唯一の解決策にはならないと擁護団体は指摘しています。

詳しくは音声リポートから
もしあなたや、あなたの知り合いが性的暴行やハラスメント、家族や家庭内暴力について相談したい場合は、1800RESPECT(1800 737 732)に電話するか、ウェブサイトwww.1800RESPECT.org.auをご覧ください。緊急の場合は、000に電話してください




火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語オーディオ!
ポッドキャストから過去のストーリーを聴くこともできます。
SBS 日本語放送のFacebookもお忘れなく。

Share
Follow SBS Japanese

Download our apps
SBS Audio
SBS On Demand

Listen to our podcasts
Independent news and stories connecting you to life in Australia and Japanese-speaking Australians.
Ease into the English language and Australian culture. We make learning English convenient, fun and practical.
Get the latest with our exclusive in-language podcasts on your favourite podcast apps.

Watch on SBS
SBS Japanese News

SBS Japanese News

Watch it onDemand