オーストラリアにおける性的同意法に関する上院の公聴会で、擁護団体や女性団体は、これらの法律を全国で統一する必要性を訴えました。
3日間にわたる公聴会では、オーストラリアの州やテリトリーで異なる同意の定義と、司法制度が性暴力の被害者にどのような影響を与えるかを検証することを目的としています。
「Teach Us Consent Organisation」の創設者でありCEOのシャネル・コントス氏は、性的同意と性的暴行の法律が全国的に統一されていないことで混乱を招いていると述べています。
州やテリトリーによって法律が異なるというのは、非常に奇妙なことです。人々は州をまたいで旅行をしたり、パーティーをしたり、スクーリーズを祝ったり、さまざまなことをします。Teach Us Consent Organisationのシャネル・コントスCEO
ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、ビクトリア州、タスマニア州、ACTの性的同意法では、同意は肯定的である必要があります。つまり同意があったことを示す言動がない限り、性的関係に同意したとはみなされないことを意味します。
一方、西オーストラリア州、南オーストラリア州、ノーザン・テリトリーは、この肯定モデルを取り入れていません。
性行為の際に、相手の認識や同意なしにコンドームを外すという性的暴行の一種であるステルシングは、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、ACT、南オーストラリア州、タスマニア州でのみ違法となっています。
また同意の法定年齢も州やテリトリーによって異なっています。
しかし、法律を統一させることだけが、性的暴行やレイプなどの行為を永続させるカルチャーを止めるための唯一の解決策にはならないと擁護団体は指摘しています。
詳しくは音声リポートから
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