「日本のルーツを共有し祝福」 ヘリテージラグビーリーグ

2月25日、シドニー南西部のカブラマッタで、ラグビーリーグ日本代表とタイ代表のテストマッチ、さらにはリーグタグ日本代表とスリランカ代表のエキシビジョンマッチが開催されます。

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Japan Rugby League vs El Salvador, 10 October 2022 Credit: Azusa Shimizu

2月25日、シドニー南西部のカブラマッタで、ラグビーリーグ日本代表とタイ代表のテストマッチが開催されます。

このテストマッチはヘリテージ・ラグビーリーグNSWの一環として開催され、試合前にはリーグタグ日本代表とスリランカ代表のエキシビジョンマッチも予定されています。
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2022年に結成されたヘリテージラグビーリーグは、NSWフェアトレードを通じて設立された非営利のスポーツ団体で、ラグビーリーグNSWはもとより、ステートリーグ、ナショナル・ラグビーリーグ、アジアパシフィック・ラグビーリーグ、インターナショナル・ラグビーリーグと連携し、あらゆる民族の人々がラグビーに参加できることを目的に活動しています。

ヘリテージラグビーリーグの特徴は、日本からの代表選手(ジャパン・サムライズ)やオーストラリア在住で日本にルーツを持つ選手(ジャパン・ムーンベアズ)たちが混合でチームを結成し、試合に挑めることです。

昨年10月シドニーで行われたエルサルバドル戦では、ジャパンサムライズから6人、ムーンベアズから11人が参戦し、26対24で勝利をあげています。
2月25日に予定されているタイ戦では、ムーンベアズの選手、並びにニュージーランド在住で日本にヘリテージを持つ選手が混合でチームを結成し、試合に挑みます。

ラグビーリーグ(13人制)歴 18年目を迎えるキャプテンの福重 和紀さん。

2017年以来ジャパン・サムライズの一員として、また2021年からはムーンベアズの一員としてもプレイしており、日豪ラグビーリーグの駆け足的存在となっています。
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Australian born and raised captain Kazuki Fukushige Credit: Azusa Shimizu
日本人の両親のもとオーストラリアで生まれ育った福重さんにとって、ヘリテージラグビーリーグでプレイできるのは、「日本人であることが自分にとってどういう意味を持つのかを、人々に示すことができる機会」と話します。

「同じような人たちと一緒にプレーすることで、モチベーションが上がり、フィールドでもっと頑張ろうという気持ちになります」

 「ヘリテージラグビーリーグは、私のような選手にとって、非常にユニークな方法で自分たちのバックグラウンドを表現し、祝福することができる素晴らしい取り組みであり、機会です」
またタイ戦の前には、リーグタグ日本代表とスリランカ代表のエキシビジョンマッチが開催されます。

リーグタグ(Ozタグ、タグラグビーなどとも呼ばれる)はラグビーリーグを基にした球技で、タックルがないことから、年齢や性別問わずプレイできるインクルーシブなスポーツです。

リーグタグ日本代表は昨年8月にコフスハーバーで開催された国際大会に出場するために結成された新生チームで、日本から移住してきた選手、ハーフの日本人、日本に住んでいた経験のある選手など、主にオーストラリア在住で日本のヘリテージを持つ選手で構成されています。

リーグタグ日本代表、アレックス・ウィードン=ニューステッド選手は、重要なのは「日本文化の経験を共有し、それを祝福すること」と説明します。

2011年以来リーグタグをプレイしているというアレックス選手。

タグはタックルがないため、比較的小柄であるアレックさんにとってもプレイしやすく、フィットネス維持と同時に、ソーシャルな面でも楽しめるようになったと説明します。
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The Australian Japanese tag team, the international tag series 2022 Credit: Alex Weedon-Newstead
今回エキシビジョンマッチに参加できるのは、「特別な機会」と話すアレックス選手。

「この18ヵ月間で、日豪ラグビー(リーグ並びにタグ)は本当に成長してきました。ムーンベアズや私たちの日豪タグチームが結成しました。今回のイベントは、そうした努力の結晶であり、私たちの小さなコミュニティーにが集い、祝福を与えるものだと感じています」

2月25日のマッチには、シドニーを拠点に活動するキッズチアグループ、さくらキッズも応援にかけつけます。

日本のバックグラウンドを持つ子どもたちで構成されたさくらキッズは、「シドニーで頑張る日本人を応援したい気持ちから立ち上がった」と代表のポロック亜希子さんは話します。

「そのような機会があれば、どこにでも応援に駆けつけたいと思っています」
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Published

By Yumi Oba

Source: SBS



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