シドニーの日本人コミュニティーが中心となって活動する非営利団体・ワールド・スカラシップ・オーガナイゼーション(WSO)の理事長を務める山口正人さんは、かねてからさまざまな国でボランティア活動を行ってきました。
そんな山口さんであるからこそ、あらゆるメディアを通じて目にするウクライナの状況は心を痛めるものでした。
何かできることはないか。
そう考えたときに、たどり着いた答えたが、現場に行き、「少しでも寄り添って」お手伝いをすることだったと振り返ります。
山口さんは8月上旬に単身でウクライナに隣接するポーランドへと向かいました。ポーランドは、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、最も多くの避難民を受け入れてきた国です。

Masahito Yamaguchi at Medyka, Poland, helping displaced Ukrainians with their large luggage Credit: Masahito Yamaguchi
オーストラリアでは30年にわたるビザの申請代理人の経験がある山口さんは、最終的にイギリスとカナダへ向かう避難民を対象とするビザ申請デスクで活動を始めます。
ビザの申請デスクは、あらゆる国からのボランティアによって運営されており、みんな丁寧で優しいと話す山口さん。

Warsaw central railway station, Poland Credit: Masahito Yamaguchi
ロシアによるウクライナ侵攻から6ヵ月。
現在は母国を離れたウクライナ人が徐々にウクライナへ戻っており、ポーランドとウクライナの国境の街、メディカでは、ウクライナを出国する人と入国する人がほぼ同等であると話します。
現地で様子を伺う山口さんによると、多くの避難民は言語の問題や慣れない生活などを理由に、以前と比べて比較的に安全と思われる母国に戻っていると話します。
山口さんのフルインタビューは下記から
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