1月15日、オーストラリアのプロバスケットボールリーグ、NBLが、満を持して開幕。例年は10月に開幕し、翌年の3月頃までがシーズンとなるNBLは今季、新型コロナウイルスの影響によって先延ばしとなっていました。
開幕戦となったメルボルン・ユナイテッド対アデレード36’sの試合は、メルボルン・ユナイテッド史上、初のアジア人としてクラブに加入した、馬場雄大選手に、オーストラリア国内はもちろん、日本からも注目が寄せられました。
昨シーズンNBA Gリーグのテキサス・レジェンズで活躍した馬場選手。新型コロナウイルスの影響でリーグが打ち切りとなったため、メルボルン・ユナイテッドに活動の場を移しました。
身長196㎝、体重90㎏と、海外選手と並んでも、何の違和感も感じさせない、馬場選手ですが、「体で負けていては、プレー以前の問題になってしまう」と、来豪から開幕まで、集中的に体を鍛えたそうです。
馬場選手は、第1クォーターの残り4分58秒で、シックスマンとしてNBLデビューを飾りました。
初めはプレーになかなか絡めないシーンもありましたが、第2クォーターで、オフェンシブリバウンドからシュートを決めると緊張がとけたのか、波に乗り、結果、17分間のプレイで10得点、4リバウンド、1アシスト、1スチールと、チームの優勝(89-65)に大きく貢献しました。
「思った以上に緊張していた」と振り返る馬場選手ですが、「新しい気持ちで、自分の強みもプレーで表現できた部分もあったので、1試合を通して楽しめたと思います」と語りました。
試合後の会見では、ディーン・ビッカーマンコーチが馬場選手について、「チームで最も速い選手」「リーグ史上最高のアジア選手となるだろう」と称賛していましたが、初戦のパフォーマンスについて馬場選手は自身に50点~60点と過小評価。
「チームメイトやヘッドコーチとの信頼を積み重ねているところで、まだまだ伸びしろはあります」
「アメリカで昨年やってきたプレーをコートでまだ表現できていないので、自分の可能性を信じてそのような点をつけました」
チームの雰囲気は「すごくいい」と語る馬場選手。
自己中な選手はいなく、「勝ちたい」という思いでチームが一丸となっているようです。
目指すはもちろん2017/18年以来のチャンピオンシップ。
「夢を叶える(NBA出場)ためにはここ(NBL)で輝かなければならない」と、個人としては結果にこだわってプレーしていくと意気込みました。
ポッドキャストでは日豪米でのバスケの違いや、高校卒業後に教員免許を取得されたことなど、色々と語っていただきました。

Yudai Baba is determined to make a mark in the NBL scene Source: Darrian Traynor/Getty Images
次回の試合は、ケーアンズ・タイパンズ戦で、1月25日、ケーアンズのポップアップアリーナでの開催となります。
第2ラウンド以降のスケジュールは、コロナの影響によって、1月19日現在発表されていませんが、2月20日からはメルボルンがバブルとなり、全9チームが集合し、メルボルンで試合が繰り広げられるようです。
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