きっかけは息子のアトピー、秋田杉桶で作る伝統的な味噌をオーストラリアで

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Saeko Iida is passionate about sharing traditional miso making in Australia, using tubs or "kioke" made of cedar trees from Akita Prefecture. Credit: Saeko Iida

秋田杉桶を使用し、メルボルンで伝統的な味噌作りを行っている飯田冴子さん。海外での発酵食ブームにともない、日本国内で減少しつつある秋田杉桶をオーストラリアでも広めたいと考えています。


メルボルンを拠点に、米麹や味噌の製造、味噌作りのワークショップなどを手掛ける、Koji and Coの飯田冴子さん。

そのきっかけは息子のひどいアトピーをどうにかしてあげたいという思いでした。

腸内環境や免疫のことなどを独学で勉強する中たどり着いた答え、それはこれらを整える上で重要な日本の伝統的な食べ物でした。

味噌や甘酒などを手作りするうちに、日本人の食卓に欠かせない味噌をより多くのオーストラリア人に知ってほしい、食べてほしいという思いが強くなり、2019年にKoji and Co.を設立。
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Saeko Iida makes her own koji grains. Credit: Saeko Iida
また味噌を作るのであったら、できるだけ日本の伝統的な手法に近づけたいという思いから、麹菌や秋田杉桶なども日本から取り寄せ、本格的な味噌作りをオーストラリアで展開されています。

秋田杉を使用した桶や樽は、古くから味噌や酒、醤油など、日本人の暮らしに欠かせない発酵食品を作るのに活用されてきました。しかし、近年における大量生産やプラスチックの幅広い使用など、杉桶を見る機会は減ってきたと飯田さんは語ります。

現在この伝統的な桶を復活させようという動きが日本国内でもあり、飯田さんは発酵食品が注目されている海外においても、その可能性は多いにあると考えています。
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The wooden tub is not just a container, but an essential ingredient to authentically ferment miso. Credit: DAISUKE KONDO
ファーマズマーケットでは木桶から量り売りするという、昔ながらのスタイルを取り入れている飯田さん。

 木桶で作られた味噌には独特な美味しさや香りがあり、また無添加で加熱されていないことから、大変美味しいお味噌汁になると話します。
またマーケットでは、オーストラリア人が気軽に味噌を食卓に取り入れられように、ディップやドレッシングなど、簡単な食べ方なども教えています。

ひよこ豆で作った白味噌は、バターを塗ったパンなどと食べるのがお勧めだそうです。

飯田さんのフルインタビューは下記から
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