きょう14日までの日程でフィジーの首都スバで行われていた太平洋諸島フォーラム。首脳会議にはカマラ・ハリス米副大統領がビデオ形式で参加し、米国が今後、太平洋諸島国との関係改善に取り組む方針を示しました。
オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相、そしてフォーラムの開催国フィジーのフランク・バイニマラマ首相はともに、これを歓迎しています。
太平洋地域をめぐっては、中国がその影響力を強めていると指摘されています。米国は今回、太平洋地域への貢献を増やし、太平洋諸島国との外交関係を強めることで、太平洋地域での存在感を大幅に強めたい考えです。
ハリス米副大統領がフォーラムで発表した新たな政策には、太平洋地域への追加の支援として総額6億米ドルを投じることや、大使館二カ所の新設などが盛り込まれています。中国の影響力拡大に対抗する動きといえます。
ハリス副大統領は演説で、米国がこれまで太平洋地域に対して十分な外交的な関心を向けてこなかったことを認め、「それを変えるためにここにいる」と語りました。