SBS
お聞きの放送は、SBSの日本語放送です。詳しくは、SBS日本語放送の
安斎
みなさんいかがお過ごしですか?この時間はいつものように私、安斎なおむね
が日本とオーストラリアに関連したアーティストの情報を紹介していく
コーナーです。さて今日は日本のフォークミュージック史上、最も謎多き女性
シンガーソングライター、そしておそらく最も優れた女性シンガーソングライターの
一人である金延幸子さんについて、ちょっとしゃべりたいと思います。
金延さんは1972年に、後に超名盤というふうに呼ばれるようになった
デビューアルバム『み空』を出して、でもその出した直後にアメリカ人の旦那さん
と結婚してアメリカに渡って、音楽シーンから完全に姿を消しちゃうん
ですよね。この『み空』当時、金延さんがいた音楽コミュニティその中で、友達
同士で作ったというものですよね。でその音楽コミュニティって誰がい
ましたかっていうと、細野晴臣さんとか、大滝詠一さんとか久保田麻琴さん
とか本当にそうそうたる人たちがまあハッピーエンドをやったりいろんな
バンドをやって日本の新しいロックシーンが芽生えてきた当時のそのるつぼ
の中にいた人なんですよね。そしてその『み空』っていうアルバムは
まさにそこから出てきた最も優れたアルバムの一つだと思うんですが
完全に忘れされていたんです。ところがこれを2000年代になって
再発見して再発した人がいるんです。ガイ・ブラックマンとベン・オコーナー。
メルボルンの「チャプターミュージック」というインディレベルですね。これをきっかけ
にまた世界中のコアな音楽ファンがこの名盤に気づいて、チャプター
ミュージックの再発の後、他の海外のレーベルからも再発されたり、いろいろ
なコラムが載ったり、インタビューをされたりするようになってくるんですね。
最新のものは確か2019年の「ライティン・ザ・アティック」というレーベルからの
再発ですけれどもでその結果として今度は2024年にアカデミー賞に
もノミネートされた、あのビンヴェンダース監督の『パーフェクトデイズ』これに
『み空』からの一曲、「青い魚」がサウンドトラックに使われているんです。そう
いう本当に不思議な経歴の金延幸子さんなんですが、リバイバルブームの
きっかけにもなったこの街、メルボルンに初めて行ってくるということで
楽しみでしょうがないんですけれども、ツアーの方は2月12日ブリスベン
を皮切りに13日がメロボルン、ノースコート・ソシャルクラブ、14日がシドニー、15日
がアデレードという風になっております。もうこれは絶対に見た方がいい
と100%おすすめのコンサートなのでぜひチェックしてみていただきたい
と思います。で今日かける曲は金延さんの本当に数少ないレコードの中で
この再発ブームが始まった後、ごく最近になって90年代に1枚出て
いた金延さんのレコードを、70年代からの音楽仲間である久保田麻琴
さんが完全に再プロデュースして、新たなオーバーダビングなどもなされて
仕上げた1枚。Fork in the Roadというアルバムから1曲聴くんです
けれども、これすごいんですよね。もちろん元のアルバム、90年代に出
た時のアルバムも素晴らしいメンバーで、金延さんの長い間の音楽仲間
であった松田幸一さんのプロデュースで1回出てるんですが、この久保田
さんの再プロデュースにはなんと、あのミュージシャンズミュージシャンとして
大変有名な、アメリカのスティーブ・ガン、あるいは21世紀の日本が世界に誇る
サイケデリックバンド、幾何学模様のシタール奏者、リュウ・クロサワさんとか、
本当に面白い素晴らしいアーティストがオーバーダビングに参加して新たな名盤
という形になってますね。今日聞く曲にもそうしたエレメントが入って
ますので、ぜひ楽しんでください。もうこの新しいアルバムもそうですし、もちろん
元の名盤『み空』もそうですけれども、こういった曲を初めてやっとライブ
で聞けるっていうのは本当に嬉しいんですね。それでは金延幸子さん
の2023年に久保田麻琴氏による新たなプロデュースでリリースされまし
たアルバム『Fork in the Road』から「I Need You」どうぞ。
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